スチールフレームのシンプルさで商品を見やすく!

アパレル業界において、フロント部での「見せ方」はいつの時代も重要です。とくにコーディネイト販売に力を入れる店舗では、この点が売場づくりの成否を左右すると言っても過言ではありません。

直接、売上につながるからこそ、こうした什器は“必須アイテム”と言えるでしょう。
実は今回ご紹介する什器、なんと20年前に描いた図面ですが、今見てもまったく見劣りしません。

少しアレンジを加えれば、アパレルショップに限らず、多様な業種で活用できる汎用性を持っていると感じます。
まずは、図面をじっくり読み取ってみてください。

■サイズ■仕様
W1800×D750×H750
その他は図面参照もこと!
本体:
32×32㎜スチール角パイプ ホワイトブロンズ
TOP:t=12㎜トーメイガラス(小口ミガキ)
■備考 ■難易度:初級編★★★☆☆

作図解説

それでは本題に入りましょう。

本図面は、ファミリー向けショップにおけるコーディネート提案用テーブル什器の外観と仕様を示したものです。

3サイズ(大・中・小)で構成されたネスト式テーブルは、売場構成や商品内容に応じて、個別でも組み合わせでも使用できる柔軟な設計になっています。

特にファミリータイプの店舗では、メンズ・レディース・キッズの商品を横断的に展開できる什器として、非常に有効です。

図面は外観図とスケッチを中心に構成されており、構成イメージがひと目でつかめる内容となっています。

作図ポイント

テーブルのフレームには25×25mmのスチール角パイプを使用。仕上げはホワイトブロンズメッキで、清潔感と落ち着いた印象を両立させています。

天板には12mm厚のクリアガラスを採用し、エッジはポリッシュ加工。ラバークッションで支える構造により、安全性と安定性にも配慮された設計です。

とくに重要なのが、ガラス面への飛散防止フィルムの施工です。安全管理上の必須項目ですので、見落としのないよう徹底してください。

図面では、各部の寸法や仕上、材質などの指示が明確に記載されており、高い製作精度が求められる作図となっています。
正面図・側面図・平面図がそろっていることで、構造の把握もしやすく、現場での組立や仕様確認にも役立ちます

なお、図面だけでは少し分かりづらい部分があったため、参考用としてスケッチも添付しました。

まとめ

この什器の最大の特長は、すべてのテーブルを同時に使う必要がないという柔軟性にあります。

サイズごとに独立して使えるため、コーディネートや展示内容に応じて自由にレイアウトできるのは大きな強みです。

また、段差のあるテーブル構成によって立体的なディスプレイが可能になり、視認性の向上やアイキャッチ効果も期待できます。

VMDとの相性も良く、売場づくりの自由度を高めてくれる什器といえるでしょう。

なお、接合部やジョイントの詳細については、描かれていないので残念ですが、ここまで描けば製作側も理解してもらえるはず………。

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