建具類は、図面屋にとって必須です。
しかし、その厄介さが元で描きたがらない、というか描ける人は年々少なくなっているのが現状です。
まぁ、サッシ屋さんに依頼した方が楽と言えば、確かに楽です。
しかし、あえてこのややこしい図面を描くことに意義があって、この程度の図面は描けるようになって欲しいと願います。
実際かなり難しい図面となっているので、初心者の方には抵抗があるはずです。ですから、時間をかけて描けるように努力してください。
それでは、作図を読み込んでください。じっくり進めてね!!

| ■サイズ | ■仕様 |
| W2600×D50×H2600 図面参照 | 枠:SUS仕上げ スクリーン:t=8クリアガラス+飛散防止シート貼 ドア:t=10クリアガラス+飛散防止シート貼 |
| ■備考 | |
| 難易度:★★★★☆/4.9 |
作図解説
まず、基本的なテンパライトドアとサッシの姿図と、各断面詳細図です。
形状からいって、どこにでも見られるテンパライトドアとガラスサッシで、ごく一般的の仕様となっています。
図面初心者の方はこれを基本として、時間をかけて覚えておいてください。(後になって役に立つ!)
また、この類いの建具の仕上げは、そのほとんどが、スチールや、ステンレス仕上げとなっていとことが多いです。
ドアについても同様で開閉については、フロアヒンジを取り付けるのが通例です。
それでは、以下の平面詳細図、その下の縦断面詳細図2カ所を読み込んでいきましょう。

平面詳細図について。
両サイドのサッシの納めは、同じものです。
25×50のSUS HLの角パイプ+ガラス押さえとして13×13のSUS HLの角パイプで構成されてます。
これがサッシに当たるわけです。ガラス押さえのビスが確認できます。
次に、テンパライトのドアになりますが、普通のガラスドアと思ってください。
これについては、納めはここでは割愛します。
ただ、床ヒンジがあることだけは、理解しておいてください。
簡単ですがこれについては、ここまでです。
次は、縦断面詳細図です。
以下、2カ所の断面詳細図を読み取ってください。

作図をじっくり見ていくと、納め方はそれほど難しくはありません。ですから、ご自分の知識の引き出しに納めておいてください。
左側が、テンパライトドアで、右側がガラスサッシの断面詳細図となります。
テンパライトドアの納めがしっかり示されています。サッシ部についてもガラス押さえが確認できます。
滅多にないことですが、サッシ部に強化ガラス以外での使用の場合は、必ずとは言いませんが「飛散防止シート」を貼ることをお勧めします。
店舗設計者として建具造作の納めは、必須科目のようなものです。
木製建具もあれば、スチール、また今回のようなガラス絡みのものまで多種多様な建具は多いものです
ですから、“きほんのき”といわれる建具図面さえ習得できれば、後は自分なりにアレンジは可能のはずです。
このサイトにも多くの建具図がありますので、是非活用してください!
それでは以上とします。、余田和がお届けしました。
尚、フロアヒンジとドア取っ手のイメージを追加投稿しておきます。

■フロアヒンジ NEW STAR ES-1300 ストッパー付き

今回は、以上とします。
皆さんのお役に立てて嬉しいです。素晴らしい図面屋さんを目指してください!
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