一般的なガラスショーケースの基本タイプ

今回は、『ちょっと小洒落たガラスショーケース | ガラスケースの基本形』と銘打って、ショーケース、特に小型タイプのガラスケースを紹介します。

このサイトでも、多くのガラスショーケースを紹介してきましたが、そのなかでも特に小さなケースとなっています。

もちろん、他のショーケースと納まりについては、変わることはありませんが、こういったタイプも店内には不可欠な什器です。

理解すること

1.ガラスの納まり(箇所チェック)
2.引き出しトレーの仕口と納まり
3.ショーケース全体のバランス

■サイズ■仕様
W700×D320×H950
図面参照
木ラッカ−塗装仕上げ 白・黒(8分艶)
10×10Lアングル クロームメッキ+t=5mmガラスクリア
ツマミ:ニ加屋 SE-52[STニューカット]-15
■備考
難易度:初級編/★★☆

作図解説

木工で四つ脚組みした台座に、引き出し式のトレーを乗せたシンプルな造りのガラスショーケースです。サイズは別として、とても一般的な什器です。

作図的にも特に難しさは感じませんが、前述したガラスの納まり、引き出し式のトレーの仕口と納め、そして、什器全体のバランスが、今回の主な内容となります。

一見してどうですか?

難しさを感じるのは、主に引き出しトレーかとおもいますが、じっくりその内容を理解すれば、貴方にも十分かける図面だと感じます。それでは、その厄介な部分を説明していきます。

作図ポイント

上にある詳細図をまず、じっくり見てください。

ここで注意深く見なければならない箇所は、ガラスの納まりと引き出しトレーの前ガラス、それに底引きレールです。

引き出し棚のガラスは、底板に埋め込みでシリコン固定し、ガラストップに2mmの隙間を設け、その他のガラスは、上の断面図を見れば分かるはずです。

注意してほしいのが、この断面図にはレールの指示が明確ではありませんので、以下の画像を参照にしてください。

要は、引き出し棚の下と、その下の底板に底引きレールを取り付けるわけです。ただ、気に入らないのが、引き出し棚を引いたときに、レールが見えるのは納得いきませんね。

これについては、レールを埋め込み、そのレールと同色のカラーリングで対処しなければなりません。出来ればですが………。

下記のサンプルは家庭用だと感じるのでこれで良いと思います。

(引用元:家具職人の溜息

まとめ

理解したこと!

1.ガラスの納まり(箇所チェック)
2.引き出しトレーの仕口と納まり
3.ショーケース全体のバランス

上記、納得されましたか?

文章が苦手な私ですが、精一杯説明したつもりです。
理解したこと!3.ショーケース全体のバランスについては、私がいつも描き終わった図面を見ながらチェックする習慣です。

今回の事例は、若干奥行きが、320mmなので自立はしますが安定性に欠けると思います。ですから、奥行きを後、50mmは欲しいと感じました。

これも、最終はクライアントが決めることなので苦しいところですが、意見はしっかり伝えておきました。
やはり、設計者としての責任は持たなきゃ名折れですから。以上

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