フォルムは良くないがガラスショーケースの基本形

今回は先回に続き、《稼げる図面》第6弾とします。
一見パッとしませんが、このガラスショーケースは”きほんもき”と言っても過言では無い図面です。

今では多くの種類のショーケースはありますが、実際は今回の図面が基本となって様々なスタイルに描き換えられただけと感じます。

もちろん、業態(MD)によってマテリアルや多少のデザイン調整は必要ですが、対面型のガラスショーケースはこれがプロトタイプと考えてください。

■サイズ■仕様
W1200×D600×H1150
図面参照
家具本体:シナ材+染色CL仕上げ仕上げ仕上げ
建具:木工化粧板仕上げ
■備考■難易度:初級編★★★☆

作図解説

今回、何故《稼げる図面》とした理由をお伝えします。まず、詳細図部分を明確に描いていることが上げられます。

例えば、平面詳細図の描き方です。

これについては、紙面上の都合であって、本来は全面を描くのが順当なのですが、特殊な図面ではないので、平面図と平面詳細図を一緒に表現した辺りです。(トップ画面の平面図を参照)

次に、以下の断面図です。

これについても、読む見ていただければ一目瞭然です。
ガラスお厚みも適切ですし、什器背面の引き戸もしっかり描いてもらってます。

とても信頼出来る図面です。もちろん文字表現も適切な量だと感じます。
何はともあれ、見やすい図面です。

またケース内に取り付けた「ケース用スリットサポート」の説明、そしてビジュアルなども添付しているあたりが新設で良い!

やはり気配りは大切ですし、図面に向き合う姿勢が素晴らしいです。

まとめ

「ガラスショーケース」が描ければ一人前だってよく昔のスタッフに行ってたとおり、この什器はマテリアルがひとつではないので、はっきり言って、ややこしいし、厄介な図面です。

最初は誰でもが躊躇するでしょう。

しかし、案ずるより産むが易しです。臆すること無くぶつかっていけば事例のような図面は、6ヶ月あれば誰でも描けます。

実際この事例も、うちのスタッフが描きました。

ややこしい図面を私が押しつけた結果でしょう。現場図面をこの一年携わってきて、ここへ来てやっと描けた図面です。

もう彼女は一人前です。これからが楽しみです。

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