壁面の凹凸を活用したニッチ什器

今回の事例は、壁面造作什器の事例です。
店舗を設計する歳に、どうしようもないスペースにぶち当たるコトって結構あるんです。

今回がそれです。見ての通りワイドは1200mmしかなく、ちょっと中途半端な気もしましたが、なんとか納まってほっとしたものです。

この店舗の業態は、カフェスタイルの飲食でした。

平面図が無いので、説明はしにくいのですが、飲食には欠かせないサービスカウンターを設置したわけです。(平面図は追って添付したいです)

作図的には、しっかり描いて貰ってるので問題ないと感じますが、断面図の表現が『ハッチング』となっていて、ややもったいないかと感じます。

■サイズ■仕様
W1200×D450×H2100
図面参照
固定棚:パイン無垢材ワックス拭き取り仕上げ※エイジング加工
腰ストック:ALLパイン無垢材+ワックス拭き取り仕上げ※エイジング加工
その他は図面参照のこと!
■備考■難易度:初級編★★☆☆☆

作図解説

解説と言うほどの内容は特にありませんが、以下の作図は最低限の無いと宜しく無いので覚えておいて欲しいです。

平面詳細図、縦断面詳細図(2箇所)は必須です。

たまに見るのは、平面詳細図がない図面です。縦断面詳細図があるので簡易な家具図では理解出来ますが、ややこしい家具図では平面詳細図は必死です。

確かに、平面詳細図を描くと時間もかかります。

急ぎの図面はなおのことでしょうが、図面屋として毎日のようにこの平面詳細図を描きていると、おのず、すんなり描けることになるとと感じます。

上下の断面図ですが、以下は上部の棚機能が同じなので紙面を考えて省いてます。良いと思います。
腰分は、カフェで必要な機能を取り入れてます。

棚には、この店舗のイメーに合う小物を演出しても良いでしょう。こういったスペースは必要かもしれません。

以下は、トレンチの収納箇所となっています。

このように、収納に関しては設計者の独断で決めることはせず、店長なりに打合せをすることが手間を省く結果となります。

今回の作図ポイントとしては、前述した平面詳細図を描くことだと感じます。
今回の内容は、ベテランさんにしては物足りなさはあるでしょうが、初心者の方には大切なことです。

最後に!

『ニッチ』とは諸説ありますが、建築用語では「くぼみ」という意味!

日本の建築業界では、主に建物の一部をくぼませて作り出す空間のことを指します。住宅でも、玄関の靴箱上や、壁面にくぼみを作り、小物やアート作品を飾る棚や、間接照明用として取り入れられています。

違った意味合いとして、地学的には岩などのくぼみや割れ目を、都市建築的には橋やトンネルの脇に設けられる非常用の退避空間のことを指すケースもありますのでよく覚えておいてください。

それでは、今回は以上とします。

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