スチールドアの作図はさすがに難しい!
今回は、スチールドア(以後SD)について話しましょう。
以下の図面は、30年前に結婚式場のチャペルエントランスに取り付けたSDです。
私は大型ドアなんて読んでいるんですが、このようなエントランスの建具には、SDやテンパライトドア(強化ガラス製のドアの商品名)を使用することが多くあります。
ところで、木製ドアを描くより倍の時間がかかる厄介なSD図面ですが、時間はかかるが稼げます。
もちろん。覚えてしまえばって条件はありますが……………..。
そこで、今回の事例を覚えてしまってください!
作図レベルも申し分のないぐらいしっかり描かれていますので、是非是非、覚えてし有ってください!それでは、時間をかけて読み取ってください。
■サイズ | ■仕様 |
W×D×H 図面参照のこと | 建具本体:SD+ダイノックシート貼り |
■備考 | |
作図解説
作図構成は、平面図、立面図(2カ所)、断面図(2カ所)、それに平断面詳細図となっています。
特に大切な図面は平断面詳細図です。
しかし、その他の断面図も注意をはらって見るようにしてください。
おまけのようにも見えますが、建具廻りの作図の内容も、かなり濃い作図となりますので、こちらもしっかりと。
本来は、図面枚数を増やしてもっと見やすい図面にしたかったのですが、狭い紙面を旨く使ってる法が良いと考えました。信憑性を感じますからね!
そのほとんど断面図は、汎用性を感じますし、しっかり理解することで今後の仕事に役に立つこと請け合いです。
作図ポイント
それでは、ポイントととなるカ所を順を追って説明していきます。
まず、上の平断面詳細図を見てください。
左から、開口補強枠があります。軽量鉄骨からスチール角パイプへボルトで補強を取っています。
次に、ガラスサッシの納め、そして建具枠、SDと続きます。
そして、蝶番ですがここでは、フロアヒンジが相応しく感じます。
もちろん、用途によっては、ピボットヒンジというてもありますが、鉄扉の重量や枠との取り合いでこのように納めました。ただ、床にヒンジボックスを埋め込む工事が発生します。
以下の詳細図がトップ画像では、ちょっと解りづらいと思い、一部拡大したものを載せてみました。これで少しは理解してもらえると感じます。
フロアヒンジとSDの絡むカ所ですが、寸法も正確でとても理解しやすい図面となっています。
ちなみに、以下の詳細図は、SDの両サイドにあるガラスサッシの断面詳細図ですが、こちらも見やすい状態です。
平面詳細図に比べれば、作図作業もそれほど時間はかからないと感じますが・・・・・・。床見切りのスチール角パイプも確認できます。
ちょっと余計な線が入ってしまって申し訳ありません。
まとめ
今回の『稼げる図面』は如何でしたか>?
前述でも言いましたが、SDの作図は確かにしんどい図面ですが、稼げます。
というのも、このクラスの図面を描ける人がいないのです。最近はなおさらです。
ですから、これから図面を目指す方にとっては、今回の図面には刺激を受けることでしょう。
仮にそうだったら、私は嬉しく思います。
そして今回は、フロアヒンジでの施工図も参考になりと感じます。フロアヒンジは、今回の事例以外でも商業ビルやオフィスなどのメインエントランスのドアに多く使われています。
一度、意識してみてください。
何でも「百聞は一見にしかず」と言いますから・・・・・。
では、次回も皆さんの為になる作図事例を投稿しますので、楽しみにしておいてください。ありがとうございました。
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