開口補強を考えた作図!

今日は、『基本的なスチールドア(SD)の作図事例 _ その2』をお届けします。
図面精度が、格段に上がった作図ですから、読者の皆さんと共有します。

作図はいつもの通り、読み取り→解説→作図ポイントの順番で進めていきます。
初めての方にも出来るだけ分かりやすく解説します。

今回は、建具枠の開口補強もしっかり描けているようです

それでは、読み取りスタートしてください。
やや難解な箇所もありますが、時間をかけて読み取ってください。

■サイズ■仕様
W800×D160×H2100
図面参照
枠・建具:スチール焼き付け塗装仕上げ
付属金物:レバーハンドル:ユニオン UL416 
+シリンダー・サムターン錠取り付け
■備考
難易度:中級編/★★☆

作図解説

上の平面詳細図ですが、建具図に限らずこの詳細図は必ず必要になってきます。
これが無ければ前に進めません。

スチールの建具ですから重量があるので、建具枠はもちろんスチールで製作します。
現場の内容が現状では不明のため、壁厚寸法が160mmとなっているのには抵抗があります。

この厚みに合わせた開口枠はちょっと見慣れないので不気味です。
きっと飲食店などのスチールドアと思われます。

実際、開口補強までは描かない人も少なくはありませんが、説得力のある図面に仕上げたいと感じました。

ここまで描いておけば、図面屋としての信頼度は確実に上がります。

あとは、建具についてもスチール曲げ加工で製作をした模様です。
枠と建具の隙間3mm、ドアワイドなども明確に表示されていて、見やすい図面となっています。

付属金物である蝶番、ドアチャッカー、鍵なども取り付け位置が明確で非の打ち所のない図面となっています、素晴らしい!

作図ポイント

左の作図は断面詳細図です。お馴染みでしょ!

これについては、平面詳細図と合わせ読みして頂ければ、概ねの理解は容易いでしょう。

平面詳細図では、見えにく箇所がこれで全て明確になります。

開口補強も入ってますし、蝶番、ドアチャッカー、鍵類などもしっかり取り付け位置がわかります。

作図ポイントは、やはり建具まわり(平面詳細図にマーキング)に限定されます。

建具図の納めでは必須箇所でもありますから!

ちなみに、このドアチェッカーを描き忘れる人がたまに見受けられますがこれは、駄目です。

図面を描き終わって、再度チェックを怠ってはなりません。

注意しましょう!

まとめ

まとめといっては何ですが、図面を描くという仕事はとても大変です。
だって手が抜けないのですから、仕事が入ろうモノなら毎日が緊張です。

私も一人前になったと自分で言えるようになったのは、50を過ぎてからです。
だから最近の図面を見ていると腹が立って仕方がないのです。

間違いだらけの図面を無くしたいという気持ちで毎日こうして書いています。
ですから、読者みなさんに役立つような記事をこれからも書いていこうと思ってます。

話が横道に………….!
今日は以上です。ありがとう。

爺も頑張ってますよ!
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