青の記憶什器図1
某百貨店 青の記憶什器図_2012.09
■サイズ■仕様
W3130×D1100×H1100
図面参照
本体:木突き板OSCU仕上げ(ツヤ消し)
ショーケースTOP:コーリンアン貼り
ショーケースフレーム:真鍮角パイプ溶接組み  
■備考
 

作図説明

かなり奇をてらってるというか、ど派手なオープン什器ですね。実はスイーツショップの店頭に配置されたディスプレー什器なのです。

基本デザインはできていたのですが、なんと作図をイラストレーター処理していたので、CADへの移行が大変でした。また、これを考えたデザイナーさんが、什器の製作図が出来ないと知りお手伝いに参上したわけです。

ぱっと見は、かなりややこしい図面と思いがちですが、ひとつづつ進めれば、それほど難しい作図ではありませんでした。

まず、3000mmを超える長い什器なので、搬入も考慮に入れ3分割にした図面を描くことにしました。後は現場でのジョイントを木工製作業者さんに指示しました。

懸念材料としては、多くの面材を使用しているためにジョイント部の収めが、旨くいくかが気がかりでした。

また、中央部が円弧状になっているので地袋の扉のクリアランスを決め込むのに苦労して、図面上で何回もシュミレーションをしました。

ここで、断面図と各詳細関係を添付しておきます。

青の記憶什器図1

地袋の先端のショーケースは、天板のガラスに同材のツマミを付けて上から開ける様にしました。(図面右上)

当初の基本設計では、正面に引き違いのガラスを取り付けけるようでしたが、商品の取りやすさを考えて上部に落とし込みの蓋をする方法に変更したのです。

まあ、ややこしかったといえば、この部分であって、後は木工製作業者さんに下駄を預けました。

作図では、難しさを感じてもですね、業者さんにある程度はお願いした方が良いときもありますので、形と寸法だけを明確に描いておけば、ある程度の収まりは出来ますしね!

後記

この什器のフォルムを見て解ったことですが、アレンジしてやればちょっとしたアクセ什器に変身するのではないかと・・・・・。

ですから、今は目をつぶってもスケッチでこの什器の機能を覚えるようにしました。デザインってある意味、真似ることからはじまります。 多くの什器を知っていれば、アイデアはすぐにでも出てきます。

みなさんもこれは!というものがあれば、必ず自分のものにして下さい。きっと素晴らしい図面屋さんに成れますよ。

以上余田和でした。

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