イズミヤスーパーセンター広陵店_2010.01
■サイズ■仕様
W916×D1000×H2600
図面参照
壁面(外部):PB下地不燃化粧板仕上げ
コーナー見切り:16×16スチール角パイプ+シート貼り仕上げ
壁面(内部):PB下地クロス仕上げ
開口枠:木染色CL仕上げ
■備考
17.12.15更新 

作図説明

今回は大型商業施設や百貨店などで見られる集約型フィッティングルーム(以下FR)の作図事例となります。

他の事例での集約型FRは、壁面の奥での設置が多いのですが、今回は売場中央の平場で展開されています。今どきはあまりお目にかかりませんが、当時はちょっとしたブームになっていたように感じます。

異例と言えば異例ですが、特にスーパーのアパレルなどは、逆に効率も良いと言われていたようにも思います。今のユニクロはこのタイプですね。ただ、ユニクロでは、これほどのスペースはありません。効率のみでしょう!

それでは次に進みます!

実は、作図事例(トップ画像)は、全体の一部のFRを実施図として描きました。しかし、これじゃどういう配置かも理解しがたいので、集約型FRの全体平面図をご覧ください。

集約型フィッティングエリア

このエリアには、8つの通常FRと身障者対応のFRの構成で成り立っています。また、サービスカウンターを設けてお客様の要望にいち早く応えるような対応が成されています。 まさにユニクロですね!

最近のスーパーや百貨店では、こういった構成になっている施設はあまり見られません。しかし、集約レジと同様、販売のスピード化とお客様のニーズに合わせたエリアだと感じます。

さて作りと言えばどうなっているのでしょう。

部分詳細図

上の平面詳細図は、FR廻りの壁面を一部拡大化したものですが、化粧板の底目地貼りになっていますが、ここでの最終納めは、やはりコーナー部に見切り材として角パイプを取り付けたあたりですね。

ただですね、この見切り材取り付けで注意すべき点があります。

それは、造作壁下地材(軽量鉄骨)に固定する為のフラットバーが角パイプに溶接されています。(詳細図を参照ください) このフラットバーは取り付け場所によって、軽量鉄骨との掛かり具合が少ない場合があります。

実際の施工現場では、図面通りに軽量鉄骨を建てていくことはまずあり得ないので、角パイプに溶接するフラットバー少なくとも25mm〜40mm程度(マーキング箇所)の長さが見ておいた方が得策です。

またFR外壁面には、不燃化粧板を目地貼りにしたために、底目地部分に小口テープやシート貼り仕様になっていますが 、当時はあまり綺麗に収まったためしはありませんでしたね!

最近では、化粧ケイカル板やダイライト等の建材が多く使われるので、小口をテープ等で仕上げる手間が省ける事が出来ます。 ただ、コスト面では通常の化粧板よりアップしてしまうデメリットもあります。痛し痒しですね!

最後に、その他の詳細図も載せておきます。

部分詳細図

吊りカーテン部とFR内のステージの断面詳細図です。FRではお馴染みの収め方なので、すでにお分かりの方が多いと察します。初心者の方はしっかり理解し、自分のものにしましょう。

お願い致します!
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