■サイズ | ■仕様 |
W3350×D632×H3000 図面参照 | 壁面:LGS+PB下地AEP塗装仕上げ 間接照明BOX:スチールコの字チャンネル+PB下地AEP塗装 上部間接照明カバー:木軸+PB下地AEP塗装 スリット:ロイヤル 40×25スリットパイプ スリットカバー:t=1.2 SUS HLプレート曲げ加工 |
■備考 | |
2020.03.13更新 |
背景
関西の中心部にあるある有名某百貨店の全面リニューアルに伴い、婦人フロアの環境の実施設計を担当していた私に依頼された追加業務の一環でしたね。
「ついでと言っては何ですが、如何ですか」なんて依頼が来ました。まあスタッフも手余りの状態だったから、手伝って差し上げた次第です。それから私の受けが良くなった。
作図説明
今回の作図事例は、カーテンバック+演出照明をデザイン要素に取り込んだ壁面造作の詳細図です。 パール調の塗装を施した落ちついたシンプルな壁面にアクセントとしてこのデザインを施したのです。
作図枚数は全部で2枚で処理しました。トップの作図と下の作図ですが、意外とコンパクトな作図で処理出来ました。
基本的にカーテンは、外部からの光や視線を遮蔽する目的として、窓やフィッティングルームの開口部に設置することが多いです。(当たり前)
しかし、この事例では、四方に設置した間接照明とカーテンのウェーブとで揺らぎのある光演出をする目的でのカーテンバック壁面。
カーテンの前には、商品陳列用に40mm×25mmのスリットパイプを580mmピッチで取り付けています。これでは、(スリットパイプだけ)バックのカーテンとデザイン的にバランスが良くないと感じました。
ですから、ステンレス(以下SUS)プレートをスリットパイプに巻き込みんでいます。 また、SUSプレートで巻き込むことでスリット穴を目立たなくさせることも可能でした。
では収まりについて、各詳細図を見ながらご説明していきます。
まず以下は、a詳細図となりますが、壁面の位置とカーテン、それに間接照明用の折り返し部分が読み取れます。
そして、スリットに巻込められたSUSプレートも確認できます。スリットパイプに巻き込んだSUSプレートは壁面側からビス固定するようにしています。
間接照明を設置する部分には、白色の化粧板仕上げにし、塗装仕上げと切り替わる箇所にはLアングルの見切り材を取り付けました。
次に進みますが、上の作図を確認ください。
b,c部詳細図では、天井とステージに取り付けた照明器具の収まりとスリットパイプの固定方法が見て取れます。
天井部の間接照明は天井の一部として見せるためにスチールを曲げ加工した下地材にプラスターボードを貼り、塗装仕上げにしました。下地材をスチールで組んだので、重量を考量してボルトとナットで固定しました。
ステージ部には背面の一部を照明が設置できる最小サイズの70mm×60mmで切り欠きしています。
尚、天井と床の固定方法は、私のいつもの収め方ですが、現場では実際にどう収まったかは確認が取れずじまいでした。
続いて、スリットパイプの固定方法については、既製品のパーツを使って上下で固定しています。 最後にフェイスアウトハンガーとサインプレートの三面図を添付しましたので、参考程度にご覧ください。
最後に、作図の注意点 を伝えておきましょう。
天井面の間接照明用の器具につてですが、スリットパイプが、ちょうど背面にあるので、照明器具サイズには注意を払ってください。
また、 メンテナンス時にスリットパイプ(縦割り)が干渉しないように、照明器具の取付けにも注意が必要です。
今回の事例に近いムードの写真がありましたので、添付しておきます。
ドンピシャリとは行きませんが、このカーテンの前にスリット柱があることを想像してください。
今回も長々とお付き合いありがとうございました。これからも、私が納得する作図資料を投稿します。
余田和でした。
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