ショップの内と外で活躍するディスプレー什器
■サイズ | ■仕様 |
什器 W14225×D250×H2200 その他、図面参照 | 什器フレーム:25×25 SUS HL角パイプ組 棚:ガラスエッジアクリt5mm+クリアガラスt8mm |
■備考 | |
初級編/難易度:★★☆☆☆ |
作図解説
今回の作図事例は、店頭でガラススクリーンを通して、店内の棚什器をディスプレーとして見せる旨い手法の図面です。
普通は、ショーウインドーとも言いますが、百貨店の食品売場の通路に設けたちょっと軽めのショーウインドーですから、ここでの整理として、ガラススクリーンとして扱います。(ちょっとややこしいですが、ご容赦を!)
これらは、アパレルショップなどに設置しているガラススクリーンと同仕様であり、その背面には、ハンガーパイプなどを設置して、通路からも商品を見通せる手法と同じです。
要は、通路からもVMDを考慮したひとつの装置として売場の活性を担ってます。具体的なMDは、様々な種類のワイン、洋酒などをディスプレーして、通路を歩くお客様の目を引く、アイキャッチャー什器です。
作図ポイント
作図ポイントをお伝えする前に、以下の平面詳細図と断面詳細図をしっかり読み取ってください。
まず、ガラススクリーンは、床面のステンレス(以下SUS)製ハカマと柱に埋め込んだ同素材のコの字チャンネルで固定するようになっています。
床面のハカマは、40mm×40mのインロー式補強パイプとして先にカールプラグとビスで固定し、その後で上部からハカマ部分を被せ、ビス固定します。
また、柱に埋め込んだコの字のチャンネルについてはコーキング処理のみで止めています。
これで、ガラススクリーンの施工図は完了ですが、細部をじっくり見ていけば、きっと理解できると確信します。
ちょっと休憩して、次はディスプレー棚什器に進みますが、こちらはシンプルなのでそれほど考えること無く、進んでいけます。
ガラス棚には、8mm厚のクリアガラスと5mm厚のガラスエッジアクリを重ね合わせて構成します。上面のエッジアクリは、商品のボトルを落とし込めるように直径90mmの穴を開けています。
これで、くぼみができますのでボトルが安定します。また、万が一商品安全対策として各棚にはSUSの欄干を取り付けてあります。
この什器、2000mm以上の高さに対して奥行きが、250mmと少し安定の無さを感じましたので、什器床面にインローパイプをアンカー止めして倒れないようにしました。以下作図を見てください。
ただ、倒れ止め用としてのインローパイプがちょっと短いような気がします。出来れば、床から500mm以上は必要かもしれません。補強に関しては、業者さんとの打ち合わせが必要かもしれません。
これで、大凡の説明を終わりますが、何か質問があれば「お問い合わせ」ください。最後にもうひとつ部分詳細図を添付して終了します。
まとめとして
今回は、ちょっと違った業態の什器でしたが、理解して頂けましたか?今まで私の仲間は、多くの業態の仕事に携わった強者たちばかりです。もう、そこそこのおじいちゃんですが、頭は廻っているようです。
作図上での注意点と言っては語弊があるのですが、補強の取り方には従軍な考慮が必要です。特に不特定多数の人が、触る事の出来る什器については、かなり慎重になります。
私の場合は、作図を描くには描きますが、図面上で、「ココ注意!」って赤で文字を入れておきます。ただ、背の高い什器においては、最低でも床と壁、もしくは、天井といった箇所に補強に必要な内容だけは描いておきます。
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