サービスカウンタ−などでよく見受けられるサイン

■サイズ■仕様
W2733×D45×H300
図面参照
ボーダーフレーム:25×25スチールパイプ素地CL焼付け(黒)
サインベース補強金物:t5FB素地CL焼き付け(黒)
サイン:タペアクリミラー+CS切り文字貼り(黒)
■備考
難易度:★★☆☆☆/初級編

作図説明

久々の投稿です。9月は酷く忙しかったのでちょっと”ずる”してました。さて、今回は初心にもどって、簡単な作図事例をご紹介します。

スーパーのサービスカウンターってありますよね。そんなエリアに視認性を意識した高さに取り付けたサインです。我々は『ボーダーサイン』って呼んでますが、必ずしも呼び名は一定ではありません。

造作的には、シンプルで作図もそう難しいものは無いので、作図初心者の方もすぐに描けることが出来ます。ただ、理解した上で描くようにしてください。

描き進めとしては、まず平面図を描きます。その後、展開図(立面図)を描いて、側面図となりますが、この事例では、正方形に近いのと、サイン面が2カ所なので、平面図と展開図1面で十分です。

このままだと、すっぽけた図面になってしまうので、平面詳細図と立面詳細図及び、断面図を付け足しておきます。これでいっちょ前の作図となります。どうですか?理解出来ますか?

作図ポイント

それでは、作図ポイントとしては、やはり詳細図となります。縮尺を1/10に上げて描きます。これで見る人はより理解出来るのということです。

一般的に言って基本設計段階では、俗に言う三面図だけで事足りますが、やはり実施図面となると簡単にはいきません。実施図面での打ち合わせでは、製作スタッフが参加してきますので、リアルな話が飛び交います。

ですから、ここまで描いておかなければならないのです。心しておいてください。

以下の作図を見て頂ければ分かるように、ここまで描くと信憑性も感じます。納めとしては、基本フレームの下部にサインを取り付けます。

25×25mmサインフレームにサインベースのとなるt=5mmのフラットバー(FB)を取り付けます。それから、サインの盤面であるタペクリアミラーを取り付けますが、ここでは持ち出し仕様と考えたので、持ち出しパイプ+化粧ビスでまとめました。尚、サイン文字は、カッティングシート切り文字(CS)で仕上げました。

シンプルで、重さを感じないので、お客様の寄り付きは良いでしょう。それにこのようなコーサーで、サインを凝る必要性もありませんし。

まぁ、このような具合で仕上げたのが、今回の作図です。基本的なサインなのでとても汎用性を感じます。理解出来れば、是非真似っておいてください。

図面なんて、真似ることからはじめた方が旨く描くことが出来ます。私もそうでしたし、おそらく多くの設計者さんも同じようなことをやっています。

まとめとして

今思えば、多くの吊りボーダーサインを描いてきましたが、どれをとっても基本は同じです。デザインされたものや、そうでないものまで、とてつもないほど描いてきた私が言うのですから間違いはありません。

ですから、今回の事例をベースにして、いろいろアレンジを試みるのも楽しいものです。商業施設に行けばヒントはそこら中にあります。

手帳でも持って、1日過ごせばきっと奥のヒントを得られることと感じます。私も若いころはそうしてきました。今ではスケッチブックが200冊あります。これがこのサイトを作る原動力にもなってます。

それでは、万博も近づいています。きっと図面屋さんは足りなくなります。少し描けても重宝されると感じますので、是非、図面を描くことを生業として挑戦してください。

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