LV 神戸そごう店_2007.10
■サイズ■仕様
W1600×D800×H950+231.15
図面参照
天板:大理石貼り
本体:アニグレCU仕上げ
モニターカバー:スチール曲げ加工アニグレCU仕上げ
■備考
2019.11.27更新

背景

この頃は、スーパーブランド絶頂期だったような気がします。私は相変わらずマイカルの環境設計で大忙しでした。そんな中、仲間内の事務所から応援依頼があって手伝ったのが、このスーパーブランドのショップでした。

まあ、初めて経験する仕事でしたが、実施図でしたので納めは何でも一緒って感じで、約30枚の図面を1ヶ月かかって描き上げました。その中の1枚です。

作図説明

モニターカバー付きサービスカウンターですが、作図タイトルは、キャッシュデスクと書かれていました。お洒落な言い回しだと仲間内でちょっと笑ってしまった記憶が・・・・・。

この頃では、レジ本体も多様化されて、様々な形態があります。今回はその形態の一例として、傾斜したモニターを天板に取り付けたサービスカウンターです。

本体仕上げはアニグレのクリアウレタン塗装仕上げです。このアニグレ材はウォールナットの代替え材として使われるようになり、広く普及された木材です。

天板の大理石とアニグレとで、高級感を演出しています。また、アクセントとしてステンレスFBを天板から150mmのところに、見切り材として3方回しています。

どうってことの無い作図で、機能的に難しい納めは一切ありませんでした。念のために、各断面図の拡大版を2点ご覧ください。

ただ、厄介だったのが、モニターカバーの箇所だけでした。メンテナンス方法を明記するため、拡大詳細図を作図しました。

天板の一部を配線開口も含めて60度の傾斜に合わせて切り欠きをしています。モニターカバーは単純に大理石の下地材にビス止めし、大理石の小口にあてて固定させています。

キーボードとモニターの配線は直下にある配線ボックスを通るようにしました。ここで結線やメンテができるようになっています。

次に荷置き台を見てますとLアングルを内部から差し込み、補強しているのがわかります。3.2mm厚のLアングルを使っているので、大理石を貼っても十分耐えうる収めになっています。

作図上での注意点は、前述した内容だけとなります。後は、カウンター前面の腰部に取り付けた見切り材が、若干ながら突起しています。おまけに金物ときています。

これは、お客様に接触する可能性が最も高い箇所と言えるので、コーナー部分には必ず角が出ないようにアールの加工を施して下さい。

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