■サイズ | ■仕様 |
W1500×D600×H1150 図面参照 | 本体:木工下地化粧板仕上げ 固定棚:木工下地化粧板仕上げ +間接照明 |
■備考 | |
20.01.16更新 |
作図説明
この作図事例は汎用性のあるディスプレー什器の詳細図ですが、ディスプレーと言うよりVMDを意識したフロント什器といった方が適切だと感じます。
業態としては、やはり小物関連のショップには活用価値があるでしょう。特にアクセサリー売り場の什器としては打って付けの什器だと感じます。
まあ、実際の物件はアクセサリーとそれに類する小物ショップでの設計でした。しかし、用途は広くキッチン廻りなどでも同じような什器を設計した記憶あります。
例えば、お箸やスプーンなどのカトラリーやキッチングッズにも対応できる什器だと感じます。また、天板に置き式のショーケースを置いて高価な包丁などの商品のディスプレーも可能です。
この事例の全体像が見えたところで、それでは次に進めます。
今回の作図事例、意匠的にもシンプルなフォルムでしょ。ただ、アクセントを付けるために、ニッケルメッキで仕上げた15.9mmの化粧丸パイプと19mm×10mmの見切り材を取り付けました。以下の立面図で確認できます。
前述のアクセントとなる部分をピンクで表現しましたが、分かりやすくするためです。実際のカラーはニッケルメッキです。
更なる特徴としては、腰面に抽斗があるように細工した点ですね。これはダミーで有って本物ではありません。そして 抽斗に見せる為にグリット状に底目地加工をして手ジャクリまで付けました。 (上記立面図参照)
このダミーでの抽斗は、店舗内での他の什器とデザイン統一されています。 このような意匠はよく使われていた手法ですが、私はあまり好まないスタイルです。あくまでクライアントの意向でした。
ここで、この事例の断面詳細図を2点お見せしておきます。
上記作図見てもらえれば、前述した意匠丸パイプや見切りが確認できます。そして、以下の作図もそうですがダミーの抽斗も確認できます。
上記作図では、什器の裏面になりますが商品ストック用としての抽斗と扉の構成、下の断面詳細図はダボ式の可動棚となっています。確認できるでしょうか?収めについてもそれほど難しい内容ではありません。
天板上部の固定棚も25mm×25mmの角パイプフレームで受けているだけの至ってシンプルな構造です。 フレーム自体はA部断面図を参照していただければわかるように、天板の見付けに切り欠き加工をして差し込みとビス止めで固定していあります。
後記
固定棚の受けている角パイプフレームの取付方法について少々。天板の見付けに差し込みとビスにて固定していますが、荷重に対する耐久性がさほど高くありません。
万が一の事を考えてボルトとナットによる固定方法が望ましいです。すこしフレームの位置を変えて、ボルト止めした別案の断面図を添付しますので、参照ください。
支柱を少し前へずらし、天板との接点には安定性を上げるために座を取り付けています。この座に3分のボルトを溶接しておいて、天板の裏側でナットで締め付けて固定します。
以上です。純恵でした。
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