■サイズ | ■仕様 |
W600×D600×H1800 その他図面参照 | 本体フレーム:木地染色ツヤ消CL仕上 天板:t5㎜クリアガラス落込み/側板:t5㎜クリアガラス 可動板:t5㎜クリアガラス、ダボ受(546×546) |
■備考 | |
作図解説
今回は、物販店であればどんなショップにも対応出来るマルチなタワー型ショーケースの作図事例です。
店頭のディスプレー用什器としても活用できますし、店内に単体のショーケースとしても設置可能です。そのため、什器高さを1800mmまで高くして、遠目からでも際立つようにしました。
特徴的なのは、各側面のガラスを押さえる方法です。 a部詳細図で表しているように、扉には9mm×9mmのガラス押さえを使って固定していますが、側面のガラスはダボを取り付ける角材で固定しています。
この手法であれば、外観に押さえ縁のラインが出てこず、スッキリとした見え方になるので、この納めは良しとしましょう。
ただ、この角材にはダボも取り付けるので、それなりのサイズが必要となり、この事例では、17mm×17mmにしています。
これ以上、小さくするとビス固定する際に割れてしまう恐れがあるので、注意が必要でした。
もっと頑丈にするのであれば、この角材を金物で製作してもいいかもしれません。と言う案が有るかもしれませんが、よくよく見ると、35mm×35mmの角材では、納めがややこしくなり、メンテが大変になるかも!
私なら、40mm×40mmの角材を使います。なぜなら、35mmも40mmも実際の売場では、それほど気になりませんから。やはりここは安全性と什器の持続性をとります。
それでは、続けましょう。
扉の蝶番には、現状平蝶番を2点吊りで描いています。しかし、これについても開閉頻度は高くなる考え、耐久性のあるピアノ丁番を使用した方が得策です。
コスト高にはなりますが、あまりケチると後で、痛い眼に会うこともあります。
過去の経験値ですが、こういうことは設計者として意識を高く持って欲しいと思います。
続いてb部詳細図については、天板ガラスとフレームの収まりを表していますが、 これについては、特に注意することはないでしょう。
まとめ
今回の事例のポイントとして、しっかり理解する点はやはり a詳細図でしょう。
この納めについては、私もよく使います。
今回は、たまたま四角柱のフォルムですが、場合によっては長方形というのもあります。この場合のショーケースなども、ガラスの棚受けとしてこの納めを使いました。
もうひとつ注意点があります。
作図の下部をご覧ください。キャスター取り付けってありますね。
これは、店内アイレイアウトなどで、什器移動があるときはとても便利なのですが、この什器には厳しいのでジャスターで、安定感を選んだ方が無難です。
私の経験上での判断です。竣工後、店内スタッフの住基の扱いはけっこう雑です。怪我でもされては大変ですから注意してください。余田和でした。
お願い致します!↓ ↓ ↓