■サイズ | ■仕様 |
W1200×D300×H≒2679 その他図面参照 | 建具:木ラッカー塗装仕上 3分ツヤ(プッシュラッチ式) 行灯盤面:t=5mm クリアアクリ+t=3mm フラッシュドオパール 2枚合せ 挟み込み |
■備考 | |
作図解説
店舗を設計する上で、レイアウト的にどうしても邪魔な存在となる一つが柱です。 長い間の設計人生で、幾度となく悩まされた嫌な物体でもあります。
ただ希にですが、柱が存在が有って助かったというケースもたまにありましたね。 今回の図面事例が、まさに「その助かった」といった物件のひとつでした。
実は、設計中に急遽、店内のどこかにアクセサリーのディスプレーが出来るショーケースの追加要望があったことでした。
クライアント並びに、関係者との長時間協議がはじまりました。その結果、店頭の柱前に追加設置することとなったんです。 計画者に言ってやりました。「ちゃんとせい」ってね。
設置場所をよくよく考えてみると、単にショーケースだけでは、集客できるほどのアイキャッチャーとしては少々物足りない。と考えたわけなんです。
ですから、左右に行灯サインを取り付けました。パッとしませんが応急処置です。こんなこと店舗設計ではあり得んことでもあります。
機能としては、演出面を2段に分けて、商品をディスプレーするようにしました。 商品を入れ替える場合は、クリアガラスをFIXした大きな建具を開閉することで事足りました。(トップ画像参照)
建具については、木製建具を開口して、そこにガラス窓を取り付けただけのシンプルなものです。これについては、以下の平面詳細図をご覧下さい。
ただ、天井までの大きな建具となるため、重量用のPヒンジを使うようにしました。これでショップのスタッフでも容易に扱うことが出来ます。
開閉する際には、プッシュラッチを用いて行いますが、建具のサイズを考え、上下の二箇所に取り付けるようにしました。
一方、左右の行灯は、ヘアライン仕上のステンレス角パイプをベースとし、ガラス押さえには、ステンレス曲げ加工したプレートをビス固定しました。
続いて、ディスプレーボックスもついてです。以下の断面詳細図をご覧下さい。
建具のガラス位置に合わせて、ディスプレーボックスを上下2種類設置しました。そして、より演出を高めるため、それぞれのボックスに照明を取り付けました。
システムとして、下段はダボシステムでガラス棚を可動。上部のディスプレーボックスは全てガラス製で、両サイドに細かいピッチで透明アクリの角棒を接着して棚受けとしています。
(注意:図面にはガラス角棒となってますが間違いです)
この角棒間に出来た隙間にガラス棚を差し込む仕組みです。以下にガラス製ボックスの拡大図を添付しておきますので参照下さい。
この図面には管理用の錠がついていませんが、最終図面にはクライアントの要望もあって取付けています。建具のサイズを考慮して上下2箇所に取り付けるようにしました。
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