タイル貼りの柱は要所の納めが厄介!

今回は目が痛くなりそうな図面となってます。目地表現は大切ですが、ここまで寸法入れる?って感じもしますが、紙面がA2用紙だったので、仕方なくこうなってしまった。

今までの多くの柱巻き図を描いてきたわけですが、厄介でしたが時間がかかるだけで、特に難しさはありません。ゆっくりこなせば誰だって描けます程度の図面です。

■サイズ■仕様
W1333.4×D1326.7×H2900
図面参照
柱面:LGS65+PB12.5mm+ラワンベニヤ5.5mm下地 タイル貼uc2 り
コーナー金物:19角ステンレスパイプ取り付け用ステンレスLアングル35×10溶接
中央見切り材:10×10ステンレス角パイプビス止め
中央部:カラーガラスァ6
■備考
難易度:中級編/★★☆

作図解説_その1

全体見てどうですか?ちょっと図面がゴチャゴチャしているので、ややこしく見えるだけなんですが、柱図の姿図としてはそれほどでは無いですね。

それでは、平面詳細拡大図から進めます。ここで注意が必要なのは、見切り材です。それとタイルの追出しです。

私は、最初に見切り材の決定です。ここにはコーナー見切り材と中央にあるカラーガラスの両見切り材があります。それと平行してタイルの追出し位置も考えます。

まず、コーナー飲みきり材として、ステンレス製19mm角のパイプが、下の作図にあります。読み取ってください。

このコーナー見切りを取り付けるには、事前にパイプの角ににフラットバーを、2方向に溶接処理をしておきます。35mmの寸法が読み取れるカ所です。これを『ベロ』というのですが、これを柱四方のコーナーに取り付けます。

次に、その下の図ですが、これについては、柱巻き前面に1ヵ所だけカラーガラスがありますが、このガラス見切りを表現しています。これも同様にステンレス製角のパイプを使ってますが、サイズは10mmです。

こちらの『ベロ』は、一方向のみで30mmと表現しているカ所です。コーナーでは無いので一方向で用をなします。

好みきり材取付けが決まれば、タイルの追出し、寸法は決定できます。その後、職人さんの図面を見せて説明すれば、OKです。現場で上手く納めてくれるでしょう。細かいところは、職人さんに任せた方が、上手く納まることが多いです。

作図解説_その2

次の説明は、柱巻きの断面詳細図に移りますが、何処を描いているか考えてみてください。図面を読み取ることも作図の早道といますから。

トップ画像を見ると、横に走るラインが見えますが、これも意匠となります。ここには、アクセントとしてメタカラーという素材をつつけています。

施工は簡単で、ベースのレールのようなものを取付け、後は上から押さえれば取り付け完了となります。ちょっとチープな気もしますが、予算が無い場合に多くの業者さんは使います。

さて、作図を見れば左側には、床の接点でもある巾木が確認出来ます。その上にいきなりメタカラー、そして見細工タイル貼り、間隔を置いて、またメタカラーが横に走ります。

この繰り返しですね!このサイズを意識すれば、縦でのタイル追出しが決定されます。お分かりいただけますか?こう考えると電卓があれば、すんなりとタイルの追出しは出来ます。

右の作図は、トップ画像の右下立面図の詳細図となっています。ここだけがタイル貼りでは無いのです。仕上げは、メラミン化粧板となってますが、化粧板のことです。

後記

描き終えて思ったことがあります。店舗を設計していてデザイナーとしてでは無いのですが、ちょっとした打ち合わせで、「ここを考えて!」とか「ここのデザイン考えて!」とかいろいろ行ってくるのが、クライアントです。

まぁ、金を出してるんで言いたい放題ですが、この対応にもデザインされた「モノやカタチ」の情報を持っているのは良いことです。デザイナーでなくても、若干のセンスがあれば、ちょっとしたカ所をデザインするのは難しくありません。

ですから、普段からデザイニングを意識してください。私も過去につくったデザイン帳がありますので、お見せすることがあるでしょう。

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