短時間での施工は描く方も厄介だ!

普段はめったに描かない図面ですが、百貨店やファッションビルなどで、一夜での施工って結構あるんです。特に百貨店では、大きな改装計画でない限りテナントの手直しや、ちょっとした回収は、大概が一夜仕事です。

ですから、施工図というより展示会の作図を描くような感じで進めます。展示会や期間限定ショップにはとても有効で、且つコストパフォーマンスも良い柱巻き造作の事例です。

従来の店舗では、駆体壁や柱には軽量鉄骨とプラスターボードなどが使われますが、オープン期間が限られていたので、仕様や構造も簡易的なものになるわけです。施工図というより、何枚かのパネルを構成した展示会の延長ですね。

それでは、説明していきます。まず、以下の作図を読み取ってください。

物件名:ヤングカジュアル店 京都河原町_2015.03
■サイズ■仕様
W1410×D900×H2500
図面参照

柱巻きパネル:木工下地t=6ダイライト+ホワイトオーク錬り付け
w=900発光サイン:ダイカン ルミレター表uc2 面発光タイプ+鏡面箱文字
表面指定色透過性シート貼り
■備考
難易度:中級編/★★☆

作図解説

この作図事例では、柱を囲う四方の壁をパネル組みで構成しています。取り付け方はシンプルな構造をと考え、上部のLアングルと床面の角材によって固定することにしました。

まず、4枚の木製パネルを持ち込んで現場で組むのではなく、あらかじめ工場で3面だけを組んでおいて、設置するときに残りの1面を取り付ける事にしました。

では、どの面を製作時に組んでおくのかというと、展開方向のA、B、D面で、C面だけを現場組取り付けにします。(トップ画像参照してください。)

そのわけは、A、B、C面はショーウィンドと店頭から前面を直視する事が出来、常時お客様に見られている場所なので、パネル同士のジョイントラインをあまり見せたくなかったのです。

また、パネルをスライドさせながら取り付けるな方法なので、どうしても奥行き分と同等のスペースが必要になります。よってC面のパネルが現場取り付けになります。

D面は、隣接什器によって隠れる部分もあるので、結果的にはジョイントラインが見えるところは、B面の1箇所のみとなります。店舗環境が分かりやすいように、平面図も下記に添付しておきますので、参考までにご覧下さい。

作図ポイント

次に、具体的な柱巻きパネルの取り付け方についてご説明します。上の詳細図を見てください。固定方法はいたって簡単なものです。

a部詳細図 についてはパネルの上部の詳細図となり固定用スチールLアングルが確認されます。赤で示されたラインは下部の角材です。そして、E部詳細図 には下部には角材がパネル下部にあるのがわかります。それぞれの角材は事前に固定しておきます。

最後に、3方組のパネルをスライドさせて固定します。ただ、3方組パネルをスライドさせる前に1枚パネルは事前に固定しておくと作業がスムースに進みます。(スケッチ参照)

まとめ

以下の平面図は、改修の箇所を示してますが、この程度だから最小の改修工事です。この程度だから逆に時間はかけられません。ですから、今回の方法がきっとコスパに繋がると考えたのです。

しかし、現場では固定に苦労したと考えます。良かったかどうかは疑問が残りますうが、素早いレスポンスは必要不可欠です。

最後に、今回の事例ではオーク材の単板を練り付けたパネルを使用しているので、現場で表装することは無いので、時間短縮には繋がります。しかし、ジョイントラインが見えてしまいます。

ただ、仕様によってはこのラインを隠すこともできます。それは、シートやクロスにすれば、現場でこの面だけを貼る事もできるので、見え方は綺麗になりますが、現場での作業が増えるので、コスト面はアップします。

以上

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