■サイズ■仕様
W1220×D40×H1900
図面参照
枠:木工下地化粧板仕上げ+SUS HL FB
建具:木工下地化粧板仕上げ
■備考
2019.12.17更新

作図説明

今回の作図事例は、半自動引き戸です。この引き戸は電力を使うことなく 自動で閉るので、閉め忘れ防止が出来ます。 

また、冷房や暖房の損失も少なくて済む省エネタイプのすぐれものなので、店舗などでよく使われています。その他、騒音が気になる、病院とかそれに類する施設では重宝されています。

この作図事例は、某エステサロンで描いたのですが当初は、半自動のエンジン下地+取付け方などで、聞き慣れない言葉を聞きちょっと不安がぬぐえなかったのですが、内容を理解してからはそれ程、苦にならなくなりました。

施工図も、普段描いている引き戸と大差はありません。ただ、半自動用のエンジン取り付けには、気を使いました。

お定まりだそうですが、ここで平面詳細図を添付します。

この時点の作図では、半自動ってことが分かりませんが、次にお見せする断面詳細図にはしっかりそのエンジン部の詳細が、描かれています。見てください!

上記の作品で、赤でマーキングした箇所が、半自動のエンジン取付け部分です。

よく見ると、それほど「難しい!」って気がしないでしょ?私も業者さんからの説明で分かったぐらいですから、みなさんなら問題無いと感じます。そして今後の参考にしてください。

次に進みますが、事例についてもうひとつ説明したい箇所があるので、引き続き、お読みください。

半自動のエンジンもそうでしたが、もうひとつ気にかかったのは、丸い小窓の収め方でした。と言うのも、普通は建具に窓を付けるときは、押さえ縁で固定する方法が一般的です。

しかし、「抑え縁を付けると余計なラインが出てよくない」なんてクライアントに言われましてね。ちょっと嫌感走りましたが、これについても何とか解決策をと考えあぐねました。

それでこれではどうかと提案したところ、「OK」を頂いた収め方が以下にあります。

上の画像をご覧下さい。破線部分は、600mm×800mmクリアガラスのラインなんです。要は、建具上部からガラスを落とし込めば良いんじゃないかと考えたわけです。

これなら、抑え縁のラインも見えず、すっきりするし、ガラスを円形に加工する手間もコストも押さえられます。ちょっとしたアイデアで旨く収まりました。

難点と言えば、メンテナンス時に建具を外す手間は残ります。ですから、竣工時に職人さんに「飛散防止シート」を貼っておくようお願いしておきました。

お願い致します!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ