背景
神戸発の有名ブランド。ニット専門のミセスレ対象のディースショップです。元々は、部分的な実施図面だけを手伝っていましたが、徐々に実力を認めていただき、ひと物件全ての作図を任されるようになりました。
とにかく気が配れる設計者でもありました。尚、この店舗は、可動什器よりも固定物が多く、そのほとんどが造作図だったと記憶しています。
作図説明
店頭ショーウインドの作図事例になりますが、まず、ショーウインドの役割は、四季折々のシーンを演出して、顧客にアプローチすることが重要です。言わば、店舗の顔になり得るスペースです。
ウインド内を木目調シートで仕上げ、アクセントとしてピンクブロンズの金物を組み合わせ、ほのかに淡い空間を作り出しています。そして、この淡いイメージを引き締めるために、ウインドステージの見付けには、黒檀材を使用しています。とても旨い表現だと感じます。下記の作図が断面詳細図となります。
特に、壁面に取り付けたオリジナルのブラケット照明(下の作図)は、さすがに目を引きます。ウィンドのサッシについては、不要なラインを極力なくすために、上部のみパイプが見える程度にして、他の箇所については埋設させる収めとなっています。
オリジナルのブラケット照明は、ブラケットから吊られたチェーンが照明の光を受けてグラデーション状になり、滝のようにも見えます。この動きある光演出はアイキャッチャーとしても十分な仕掛けだといえるでしょう。
ここで、残りの各所詳細図を載せておきますので、参考にしてください。
下記はの作図は、壁面ウインドサッシとガラスFIXとウインド内のステージのそれぞれの詳細図です。
是非この機会に、しっかり覚えるようになさってください。どの作図もしっかり描かれていますので、このまま真似って問題はありません。
ステージの収めについて
ウインドワイドが、2500mmもあり、天井からのサッシへの補強もないので、安定性が、最も気になります。ステージにビス固定よりも床面までフレームを組み、アンカー固定が理想的でしょう。(別案のC詳細図あり)
ステージの見付については床まで伸ばした金物に取り付ければ見た目も全く変わることなく強度は保たれます。以下を参照してください。
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