松坂屋名古屋店 WCエリア(参考元)_2018.12
■サイズ■仕様
W606×D40×H1878
図面参照
建具:木工下地メラミン化粧板仕上げ
表示付打掛錠:No.658/BEST
■備考
2020.08.13

作図説明

普段、公共の駅やビルなどで日常的に利用しているトイレブースの建具が、今回の作図事例です。普段は、サッシュや衛生器具のメーカー、化粧板に至るあらゆるメーカーでの既製品で対応することがほとんです。

しかし、場合によっては作図を要することもあるので、構造などを理解するために描いてみました。必ず覚えておいてください。きっと役に立つと考えます。


トイレブースの間仕切りは、建具と同様にパネルで構成されていますが、その厚みはメーカーによってまちまちです。概ね40mm前後で処理します。そして、パネル上部をオープンにした場合に取り付けらる笠木や、ステンレス製の巾木など、様々な状況に対応したパーツが用意されています。

今回の事例では天井いっぱいまでのパネルなので、笠木は取り付けていません。以下の断面詳細図を確認してください。

断面詳細図

ブースパネルの固定方法については、上部にLVL材を用いた化粧目地材と高さの調整が可能な巾木とでケンドン式固定となっています。(上記のb,c部詳細図を参照下さい)

このLVL材というのは、単板積層材のことを言い、単板を繊維方向を揃えて積層、接着した軸材料の木質材料です。英語表記の「Laminated Veneer Lumber」の頭文字をとってLVLと呼ばれています。

詳しくは下記を参照下さい。
単板積層材(LVL)とは

なお、パネル同士を固定するには、カチットと呼ばれるジョイント用金物を用いています。

続いて建具について説明しましょう。

今回のブース建具は常開で、使用されていないことがすぐわかるようになっています。そのため、ブースのパネルに建具が当たらないようにフックも兼用した戸当たりを取り付けるようにしています。

使用しているヒンジはブース建具に最も適しているグラビティヒンジで、建具の両端のエッジは回転しやすいように丸みのある形状に加工して、アルミ材のカバーを取り付けています。(a部詳細図を参照下さい)

これは主にキズ防止用のカバーなのですが、湿気の多い場所に設置することがら、木部分の腐食防止のためでもあります。吊り元の形状も回転させる際に建具と干渉し合わないように、こちらも丸みのある加工を施しています。

建具と同様に、開口部の縦方向のエッジにもアルミカバーを取り付けました。最後に今回使用の付属金物を示しておきますので、参考にしてください。

ジョイント用金物 カチット:BEST LB-11
グラビティヒンジ:BEST NO.1602BC
表示錠:BEST No.658

作図の注意点としては、常に湿気を伴うトイレなので、使用する素材も比較的耐水性のあるものを選ぶことをお勧めします。

後記

私の場合、商業施設での環境設計は、エレベーターホールやエスカレータサイドなどのパブリックスペースを含むことがありますが、物件によっては、客用トイレの設計まで手掛けることが少なくないです。

以前までは、トイレの機能性を重視していたので、さほどデザインされるところはなかったのようですが、最近では、女性目線を意識したパウダールームなどで、様々な箇所にデザインが施されるようになりました。

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