■サイズ | ■仕様 |
W980×D500×H3000 図面参照 | 基本フレーム:25×25スチール角パイプ焼き付け仕上げ トラス:25×25スチール角パイプ焼き付け仕上げ 背パネル:木工シャッターパネル |
■備考 | |
作図説明
スポーツショップの壁面什器の作図事例です。ケンドン式支柱となっていますが、上げて落としただけでの収めとなっているため、本来のケンドン式とは言いがたいかもしれません。
ただ、天地の支柱止めはこうした施工例は、確かにありますし、よく使う手だと感じます。ただ、天井内での止め方は現場主導と考えます。
作図は、もうかなり以前のもので新しさには、ほど遠いものかもしれません。しかし、シャッターパネルについては現在でも、スポーツショップなどでは、必要不可欠なマテリアルであり、その機能は避けて通れないと感じます。
さて、意匠の古い新しいは別として側面の支柱はしっかりと天地で固定して強度のある納めにしなくてはなりません。この支柱の納め方はサッシュ等と同様に床面にはインロー式で、天井には溶接したボルトとナットで固定する方法が最もポピュラーな取り付け方かもしれません。
しかし、この作図事例のように天井のプラスターボードを貫通してケンドン式で固定している納め方もあります。メリットとしては、支柱を貫通させるので調整範囲に余裕があるので施工方法は意外と容易かもしれません。
というのも、現場というものは、天井面と床面が平行になっている事は、まずありえません。床スラブの微妙な不陸や、天井面の設備機器による垂れ等が原因で、製作物が入らないケースも多々あります。こういった問題に左右される事なく取り付けが可能なのが、ある意味ケンドン式の利点かもしれません。
ただ、デメリットもあります。それは、天井のボードを貫通する際には、支柱より大きめの開口を開ける必要があるのはお分かりでしょう。
仮に、40mm×40mmの角パイプを使うならば、天高にもよりますが、最低でも60mm×60mmの開口が必要です。そうなると、天井のパイプの廻りに隙間が現れますが、これについては、その隙間を隠すカバーを取り付ける事で解消されます。(図面事例はありませんが・・・。)
ただ、下手をすればボードの貼り替えを余儀なくされることがありますね!これは無駄なコストと作業手間を生んでしまい、工事行程にも影響を与えかねないので十分注意して下さい。
最後に、平断面詳細図と、縦断面図詳細図を添付しておきます。
この図面には、天井には隙間無く支柱が納まっていますがこんなことは、まずあり得ません。図面を描く人間が、ズルをした気がします。
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