多配色の壁面はアイキャッターとなる

今回も先回と同様、壁面造作の事例です。

壁面は、立板を組み立て、多配色でカラーリングしていますが、昔はやった手法のひとつです。

興味を感じるのは、このカラーリングで店舗環境がガラッと変化することです。

レジバックでもこのような手法を取り入れた店舗は少なくなかったと感じます。

ショッピングセンターでは必ず見受けられましたから。

それでは、作図を読み取ってください。(10分)

■サイズ■仕様
W2766×D500×H2800
図面参照
壁面:LGS+PB+木化粧貼り
(不燃木化粧材ダイライト/オイルステインクリア調・ツヤ消/ランダム配色)
スリット帆立:スチールダブルスリット黒皮調仕上げ+スチールFB黒皮調仕上げ挟み込み
間接照明取付け
■備考
難易度:中級者/★★☆

作図解説

まず、店舗環境の事情で、両サイドの壁面は斜めになっていて、一見ややこしい!という気がしないでもないですね!

しかし、通常の壁面に袖壁が変形しているだけで、作図は一部を除いて難しいとは思いません。

機能面は、26mm×50mmのスチール角パイプ(スリット付)+壁面固定ステーを主軸とした壁面什器です。

いわゆるスリット方立が基本となります。

それに、ハンガーや木棚などを付けて売り場機能としました。

ちょっと厄介なのが、固定方法です。

当社は、天井、床、そして壁面からインロー式で固定を予定していました。

しかし、床固定のアンカー止めは却下となり、この現状図となりました。

ですから、これが完成図面とは思いませんが、参考となる納めは学ぶべきものがあります。

注視してもらいたい所は、床部分です。(c 部詳細図)

床固定のアンカー止め却下のため、自重で持たせるために描きましたが,ちょっとやばい図面ですので、これま真似らないようにしてください。

おそらく、現場では何らかの固定方法は考えたと思いますが、天井からの補強を増やしなのかもしれません。
後は、インロー式固定のステーを増やしたのかもしれません。

現場任せになってしまったのですが、オープン時にはしっかり止まってました。

作図ポイント

作図ポイントというほど、大げさな納めではありませんね。

壁面の袖壁が変形型というだけで、その他は普通の間接照明部の詳細図です。

ただですね、出墨は理解されとして、軽鉄の位置設定はやはり経験値です。慣れれば描けるようになります。心配は無用です。

後の注視点は、スチール柱です。

ちょっと凝った造りで,シンプルながらデザインされている当たりが憎いと思いませんか?

それでは、次回も楽しみに!
乱文、失礼しました。

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