■サイズ■仕様
2600×2200×450
図面参照
木部:木下地シート貼り仕上げ 
■備考
 

百貨店に限らず、GMSなどの大型商業施設には必ずこういったスタイルの綜合カウンターが有ります。そのほとんどが、機能を優先した什器であって、大切なお客様への対応が基本ですから店舗側でのサービス業務には欠かせない什器でしょう。

最近では、大手百貨店やスーパーなどでは、お客獲得のために様々な戦略が成されています。 いってみれば、店側のお客様の総合管理什器といっても良いでしょう。

このような什器事例はめったにお目にかかることが無いので、是非参考として覚えて頂ければ有難いです。

それでは説明していきましょう。

この什器は、前述したように主にお客様サービス機能である会員カード等や、そのほか施設からの「お知らせ」といった案内を表示するきのう機能も兼ね備えています。

什器イメージは、ナチョナルな素材を意識して、心地よい雰囲気を醸し出す色合いにしました。 ただ、残念なのは仕上げがシート貼りと言うことです。(ちょっと安っぽい?)

最近は、予算や納期を考え、ほとんどがシート貼り仕上げが多く見られます。
昔人間の私には、本来の染色CL仕上げがイメージなのですが・・・・・・。

ちょっと残念な気もしますが、とても汎用している仕上げのひとつなので、ここは我慢です。

それでは、各機能を説明しましょう。

さて、立面図上段では、ビジュアル効果を生かしてお客様にアプローチします。ここでは、新規カード発行を促すイメージフォトを配置しています。

中段から下部にいたっては、パンフレットやカード発行に伴う書類などを、見せる部分と在庫にあてがいますが、 実際はあまり目にすることはありません。

私とて意識しなければ素通しで見落としそうな什器です。 ただ、こと収納に関してはかなり凝ったようにも思えます。 このような什器を考えるときは、必ず売場の人に手助けして貰います。

なぜなら、商品や収納する大きさなどが全く皆無だからです。私の場合は我慢強く聞くのみです。(汗)

尚、詳細に関しては、下記をご覧ください。

ここからは実際に、家具が製作が出来るまでの図面を追ってご紹介しましょう。

この什器には、多くの機能がありますが、描く側からみると結構厄介な作業です。普通、断面詳細図については立面のを描くのが通常ですが、こちらは「平詳」といって平面詳細図も絡んできます。

こういう図面は時間がかかるばかりで、図面フィーは、金額換算しても1枚として計算されます。 ちょっと面白くありませんが、ここはプロ根性でやってます。

最初の平面図というか平面詳細は、スライド棚と引き出しを描いたものでしたが、 上記の作図は、什器トップにあるポスターエリアとその下部あたりをフォーカスして描いています。

一応、サンプル入れておきます。

2枚目の作図右部にあるふたつの断面図も上記の図面を見れば、理解できるでしょう。 ここまで、やってて理解できる人はかなりの経験者でしょう。 私も色々な総合カウンターを設計してきましたが、今回のはかなり厳しい作図レベルでしょう。

ちょっと難しさを感じる人は、ゆっくりでいいですから理解してくださいね。
まだまだ詳細図は続きますが、ついてきてください!

上の作図は、部分詳細図となりますが、これまでに説明した立面図及び、平面詳細図、断面詳細図の拡大図として描いています。こちらの作図もゆっくりで良いですから、しっかり理解してください。

最後に

ここまで、ザッと説明しましたが文章ではなかなか難しさを感じます。ご容赦を!話半ばですが、もし分かり辛いことがありましたら質問はお受けします。

さて、今回の作図事例について、製作上ここまで描くようにして貰えば、木工やさんも納得かと感じます。後は、製作側との図面打ち合わせで、収めの確認をおこないます。

作図をクライアントに送るだけでいいのですが、やはり打ち合わせを持って頂いた方がより良いモノが出来ます。(経験値)

尚、このカウンターバック什器は、とても機能が多いので、一つ一つ各箇所を理解するよう努力を怠らず、勉強してください。

お願い致します!
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