テナントに入っているショップは、ストック置き場に困ります。今回の事例もご多分に漏れず同じような条件です。ですから、ストック出入り口の建具にミラーを貼ったわけです。

まぁ、お定まりの考え方です。特に特記することまりませんし、ほとんどのショップでは良く見受けられます。一度チェックしてみても面白いですよ!

それでは、いつものようにサイズ確認と解説に進みましょうかね。

■サイズ■仕様
W730(枠含む)×D147×H2600
図面参照
縦枠:木AEP塗装仕上げ(アイカ JI-2031B同色)
建具(ストック側のみ):木工化粧板仕上げ(アイカ JI2031B)
+t=5クリアミラー貼り
建具フレーム:t=3 SUS FB
■備考
難易度:中級編/★★☆

作図解説

以下作図は、建具図をを描くときの最初の詳細図です。私はいつも同じようなスタイルで描いてます。この方が楽なんです。

では、時間をかけてある程度まで理解できるように読み取って下さい。現状で解らないことはメモでも取って後で調べるようにしてください。

まず、建具枠があります。そして、平蝶番が見えクリアミラーが確認されます。ここまで見ていると、どうもこのフィッティングは内部が、全面ミラー貼りのようです。

注意すること言えば、壁面と建具ミラー面が同面になっていることです。この辺りはしっかり理解するようにしてください。

次は、縦断面図ですが建具に3mmのフレームがビス止めされていること。それから、ストック内からのアプローチできる取っ手が見えます。後は、ゴンベと床から10mm空けることを描いています。

この10mmについては、私なりの考え方ですので規定ではありません。このスタイルでいつも整理しているので覚えてしまったってわけです。

ざっくり見ても、解りやすい図面ですが、誰がかいたんやろね?

作図ポイント

作図ポイントという内容ではありませんが、押さえどころが以下の作図です。この場合、前述した建具ミラー面と壁面ミラー面を同面にするのが目的です。

ですから、フレームレスにするのが理想的です。建具に3mmのフレームを付けたのも納まりがよいという思いがったんです。理解してください。

それと、いつもの私のスタイルですが、建具枠と建具の隙間を3mm 取ることです。こうすることによって納まりが映えます。シャキッとします。

悩んだのが、フィッティング内からの開け閉めです。あまり目立ても不細工なので、フレームの一部を加工して以下のようにしました。120mm × 20mmの取っ手になりましたが、この程度なら目立たないですね。

まとめ

ちまたで、たまに見る建具図ってあまり上手く描けている図面はありません。ちょっとがっかりですが、うちのスタッフにも手を抜く奴がかつていました。

もちろん私は、建具屋さんではないのでそれほど詳しく描くことを進めていませんはいません。しかし、今回の作図は最低限描いて欲しい姿です。

出隅・入り隅だけをしっかり描くのは当然でしょうが、もう一押し欲しいところです。慣れればそれほど時間はかかりません。手抜き図面は信頼を欠きます。

だから、しっかり描くことをお薦めします。

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