旗蝶番のメリットとは!
これまで多くの建具図を描いてきましたが、たまに今回の事例で紹介しするする「旗蝶番」というのが在ります。
小ぶりながら使う価値は大いにあります。以下特徴を描いておきますので、しっかり勉強してください!
扉側と枠側を簡単に分離できるので、吊り込みがしやすい、メンテナンスがしやすい、などのメリットがあります。 旗蝶番は、抜き差し蝶番の一種です。
それでは、今回の作図事例に進みましょう。
■サイズ | ■仕様 |
W800×D101×H2125 図面参照 | 三方枠:木工下地 ラッカー塗装(化粧板同色) 建具:t=40フラッシュ開扉:メラミン化粧板貼 小口:染色 クリア塗装仕上(化粧板同色) 旗丁番 BEST/No.127 三点吊 |
■備考 | |
難易度:中級編/★★★☆☆ |
作図解説
まず、トップ画像の三面図を読み取ってから、上の平面詳細図を見てください。時間は約15分でいけるでしょう。
図面を読み取ることは、図面屋にとってとても大切です。
作図的には、ここまで描いてくれれば十分ですし、図面屋としての価値は確実に上がります。もちろん信用度もあがります。
注意することは、寸法記入ですが必ず、枠と建具の隙間を設けることです。
ここでは、枠側で4mm (これは蝶番の厚み分)建具木口面合わせ部では2mm 取っています。
これで、建具のワイドは決定しますので、製作に回しても問題ないでしょう。細かい調整は建具業者さんがしてくれます。
ちなみに、建具ワイドは37mmとなっています。
後は、枠サイドに戸当りがあるので注意しましょう。
次は、断面詳細図です。以下の図面を読み取ってください。
ここでは、あえて説明することはないと感じます。
というのも、枠戸の隙間も設けているし、下部にはちゃんと20mmのアンダーカットも指示されています。
ドアの高さも、2076mmなっています。
そして、開閉に大切なマグネットキャッチも読み取れます。(平面詳細図にもあります)
よく、聞かれることは「アンダーカット」です。
これについては、特にサイズは決まってないので、普段は10mm程度取れば十分です。
ただ、業種によっては違いがあることが希にありますので、注意してください。
サイズ決定については、いい加減にはならないようにしてください。これを間違うととんでもないことになります。
まとめ
建具図面は難しいモノとされています。
特に図面初心者のかたは、きっと厄介なのだろうと!
しかし、これは描くことを怠っている証拠なので、嫌がらず努力してください。きっと描けるようになります。
後、注意ということでもないのですが、建具には「付属金物」が付いてまわります。
ネットで調べて、ノートにメモすることも貴方には勉強にもなるし、知識も増やせます。
以上
長々とおつきあいありがとうございます。
尚、乱文お許しください。
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