DREESS&STYLES_2013.06
■サイズ■仕様
W1210×D45×DH2300
図面参照
枠:木染色CL仕上げ
建具フレーム:木染色CL仕上げ
建具:木下地+t=5クリアミラー貼り
■備考
2019.11.27更新

作図説明

ミラー貼りスイングドアの作図事例ですが、実際は片側しかスイング出来ない状態です。これじゃスイングドアとは言いがたい!が、元々は、本来のスイングドアでした。しかし、スペースの関係、お客様への気配りで、やも無くこういうカタチとなりました。

業態は、ブライダルでの貸衣装。使用箇所は、フィッティングルームか、着替え室の出入り口の設置された建具です。

よく壁面などにある、姿見用のミラーパネルをアレンジして、ドアにしたって感じですが、木製パネルではちょっと軟弱な感がありますね。やはりここは、スチール焼き付けで仕上げるのが、妥当だと感じます。

まあ、この図面をそのままスチールに描き替えることは問題ありませんし、角パイプの寸法も既製品があるのでアレンジは可能とみました。

では、木製は何故良くないかってことですが、説明しましょう。それは、使用頻度の高いスイングドアの場合、やはりヒンジを取り付けた部分が、木製だと耐久性に劣るのです。

次に、スチール製だとどうか。って言うと今度は、重量の問題が気になります。
仮に、木フレームだったら素材を使うなら、かなり堅いものを厳選しなければなりません。私的には、スチール製で指示させて頂きます。

今後、上記のような懸念材料が有るならば、事前に解決されるべきです。いずれにしても、木製、スチール製のどちらでも、製作自体は可能というわけですが・・・・。

では、各部の詳細図を見ていきましょう。上図は、平面図から建具半分を拡大図としたものです。納まりはそれほど難しくは無いと感じます。

次に、戸先の部分を見てください。この建具には戸当たりが必要なので、スチール曲げ加工したものにナミダメを付けています。(以下拡大図参照)

ちなみに、ナミダメとは透明素材のクッション材を示すもので、形状や厚みもいろいろあります。衝撃を吸収させる戸当たりに使ったり、ガラスの天板を落とし込む際に使ったりと幅広い用途で使われます。

続いて、建具の断面詳細図ですが、扉の片側だけに取っ手が確認できます。建具を押して入るのは簡単ですが、その反対は、建具を引かなきゃなりませんからね!取っ手の姿図も描いているので、合わせて参照下さい。

断面詳細図

ここでの作図も、ミラーパネルを描く要領で進めれば、大丈夫です。ヒンジの書き忘れには、ご注意を!

以下は、今回の事例で使用した備品です。

ワンポイントアドバイス

ヒンジを選ぶ時にまず、建具のサイズと重量を主体にします。しかし、使用する環境と頻度も必ず考慮するように注意して下さい。今回の事例でいえば、重量用のヒンジを使うことが正解ですね。

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