建具図を描くなら最低限の事例だから覚えるべし!
この作図は、10年以上前に内のものスタッフが描いた木製片開きの建具図です。
図面初心者向きには、ぴったしと思い投稿しました。
完璧な仕上がりとは言えませんが、当時の彼女だったらこの程度でOK!してやりました。
これを製作担当に見せて、若干のアドヴァイスすれば充分に製作可能だと考えます。
但し、これは最低限の図面です。図面屋としての気配りは無いし、図面の描き方もマスターしていません。
それでは、解説に入る前に読み込みしてください。(5分)
■サイズ | ■仕様 |
W1200×D35×H2080 その他サイズ、仕様は図面参照のこと | 木工三方枠:塗装(化粧板同色) 扉:t=35フラッシュ開扉:化粧板貼uc2 り 丁番:SUS HL3点吊り ノブ:MIWA U9MAD-1型(ST) |
■備考 | ■難易度:初級編★★★☆☆/3.0 |
作図解説
建具図を描く場合、平面図、立面図(2面)、それと平断面詳細図、縦断面詳細図が必須です。
彼女の描いた図面は、それに沿ってはいますが若干の物足りなさを感じます。
今回は、作図解説ではなく、完璧な図面を描くためのノウハウをお伝えします。
まぁ、この建具の造り自体はそれほど難しくはありません。
そのことより、図面として押さえどころを間違えば製作側には通じません。
ちゃんと描かれたようにも思えますが、稼ぐ図面を描くにはもっと気配った要素を入れるべきです。
1.平断面詳細図の全てを描く(向かって右の納めは理解出来るが左は>?)
2.縦断面詳細図の表現がお粗末(断面図ですからハッチング、ネタ入れは必須)
3.以下の平断面図の付属金物名称が抜けている(ストライクなど)
ちょっとしたことでも、私は指示するよにしています
拡大図も、全面描いていれば良いのですが…..。

作図ポイント
この作図事例で一番大切なのが、以下の部分詳細図となります。
ここは、しっかり描かれていて安心しますが、ストライクの指示がありません。
付属金物は多くの種類があり、それに伴って名称も多く出来ますので、覚えるのが大変!
しかし、図面屋としてはここは避けて通れません。

今回の事例は如何でしたか>?
図面を描くのって本当にしんどい作業ですが、慣れればこれほど楽な作業もありません。
家に居ながらにして、クライアントからの要望を聞き、それを具現化していく。
愚直にコツコツしてれば、月に20万〜30万は稼げます。
ただ、まずい図面では駄目です。
今、私には3人の弟子がいますが、皆近い未来に向かって頑張っています。
最後に、『ストライク』に関するビジュアルを添付しておきます。
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