大丸京都店B1F 老松_2004.02
■サイズ■仕様
それぞれの寸法は図面参照壁面:聚楽塗装仕上げ
障子枠:木工白木染色クリアラッカー仕上げ
丸柱:φ100白木染色CL仕上げ
■備考

背景

デパ地下の改装物件で、和菓子店の什器図と造作図などを何枚か作図しました。 枚数はそれほど無く、三四日の期間で提出したと思います。急な作業だったのでほとんど記憶がありません。

作図解説

今回の作図事例は少し趣を変えて、前述した和菓子店の施工図です。店内演出エリアに設けた障子窓を背景にした飾り棚の詳細図です。

普段は、ほとんど手掛けない種類の物件で、おまけに和風なので、ちょっと戸惑った感がありましたが、どうこう言ってられないので「和」に関する資料をチェックしまくった出来たのがこの図面です。

全体図を見て頂いたので、ここで断面詳細図を添付しておきます。作図上では必要な図面となります。

ここでは、この飾りだの造りがしっかり読み取れます。それぞれのマテリアルがしっかり表現され、奥行き感もこの作図で理解できます。

このように、障子窓と無垢材の丸柱などを使ってやると「和」の雰囲気を演出するのは容易いことです。また、今回の事例のように、狭い空間でも工夫をすれば和の演出ができると言うことです。

特に障子窓では、敷居と鴨居の溝サイズや寄り寸法、上げ落としに必要な隙間寸法などは参考になると思います。

とても汎用性の高い参考事例でもありますので、以下の詳細図をしっかり覚え、読者のみなさんに覚えていただければ、とても幸せです。

飾り棚の左右に設置した存在感あるφ100mmの丸柱は、今回のように見切り材としても利用できます。この2本の柱間には床の間でよく見られる垂れ壁を設けて聚楽風塗装で仕上げました。

尚、飾り棚上部のダウンライトは集光型のダウンスポットを1灯だけ使い、ディスプレーする商品をより引き立つようにしています。

障子窓については、自宅にある実物の障子を細かく採寸して作図していますので、各サイズはリアルなサイズに近い寸法です。     

最後に、作図上の注意点として、丸柱の納めについて必要な箇所は丸柱と取り合いのある壁や飾り棚の納めです。 本来は、平面詳細図を描いておくべきなのです。

この物件では、この図面をもって発注段階で大工さんとの打ち合わせで解決したので問題は有りませんでした。しかし、平面詳細図を描き、もう少し細かいところまでの寸法明記が必要だったと反省しています。

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