内容はともかく乱暴な図面です
さて、今週もスタートしましたが、当方の大型物件がらみも一段落して、最近はシネマ三昧です。
それでははじめましょう!
今回は、ちょっと乱暴な図面を紹介します。
「内容は、ともかく」なんて描きましたが、中身はかなり濃いものが含まれています。
是非、参考にしてもらえればと投稿しました。
以下の図面を見ていただければ、お分かりのようにかなりの手抜きを感じます。
誰が描いた図面かは、不明ですが内のスタッフが真似った作図と聞いています。
図面の基本と言われる三面図は無く、正面の立面図のみで、いきなり平面詳細図、断面詳細図を描いています。
おそらく、製作図優先と考えたので生姜、普通ならきっと怒られるような図面です。
私もこのような図面は好きくないですし、真似もしませんね!
ただ、それぞれの詳細図については、学ぶ部分はあります。濃い内容です!!
それでは、図面を読み取りましょう。(10分)

■サイズ | ■仕様 |
W923×D48×H2255 その他サイズ、仕様は図面参照のこと |
枠:堅木 ラッカー塗装(白)3分艶有り 建具:木フラッシュラッカー塗装(白)3分艶有り扉:t=35フラッシュ開扉:化粧板貼り 丁番:SUS HL3点吊り (ミラー寸法 W886*H2245*t5) |
■備考 | ■難易度:中級編★★★★☆/4.0 |
作図解説
分かりやすくするため、平面詳細図と断面詳細図とを分けてみましたが、やはりこの方が理解しやすいと考えます。
いつも、私が言っている描き方です。
ただ、よくよく見ていると、落ち度のない図面だとも気付きました。
図面表現、寸法(逃げ寸歩)、仕上げ指示と言ったあたりはおそらくプロの図面屋さんの手によるものと判断しました。
図面をしての全体バランスは、それほど凄いとは思えませんが、詳細図はかなりイケてます。
納得の図面です。
皆さんも、これをそのまま真似るんでは無く、いつものスタイルで描き進め、詳細図に関してはこの図面を参考にすれば、図面として大きなトラブルは起こりません。
それどころか。きっと褒められますよ!


縦断面詳細図も拡大して見ましたが、大きな問題は無く充分すぎる作図です・
表現に仕方は、人それぞれの違いはありますが、ルールとしての約束事はきっちり入れるようにしましょう。
プロには、この『抜け』が禁物ですので、注意が必要です。
物づくりは神経を使いますが、仕上がった時は、嬉しくなるのも事実です。
最初はこの図面をくさしてましたが、真似って見ようと思った方は、必要箇所のスケッチをして、注意事項を記入することをおすすめします。