■サイズ | ■仕様 |
W1200×D500×H1000 図面参照 | 本体:木下地ウレタン塗装仕上げ ショーケース:t=8mmクリアガラス |
■備考 | |
2019.11.27更新 |
背景
2010年の物件でしたが、過去にも百貨店の実施図を多く手掛けてきたので、ワンフロアでもどうってことはありませんでした。
ただ、指示系統があやふやだったので苦労したって感じが残ります。また、設計フィーもやけに安かったことにも覚えが!この頃は全てのクライアントが我々下請けを安く使っていた時代でした。
作図説明
トップ画像は、天板に小型のショーケースを埋め込んだサービスカウンター詳細図です。このサービスカウンターの機能を見てみると、ショーケースを含めて芯出しと引き出しを多く使っているのが、見て取れます。
そこで今回は、これらを引き出すために取り付けたスライドレールを中心にご説明していきます。その前にもう1枚の作図をご覧ください。
上の作図は、トップの作図の断面図と部分詳細図を表した作図ですが、什器図を描く際は必ずこの程度までは描くようにしています。そうでなければ実施図面と呼べないからです。通常はこのように什器図は、常に2枚構成で描くのが順当なやり方です。
それでは、本題に戻ります。
そもそも、スライドレールには、横引きと底引きの2種類が有るのはご存じだと思いますが、横引きレールひとつとっても、その素材や形状、対荷重によって様々な種類があります。
この作図事例のように、サイズの違う引き出しや、芯出しに対して、それぞれのスライドレールを選定していくだけでも多くの時間を費やします。
そこで考えたのが、「ネタ帳」です。「ネタ帳」といってもPDFをいつもデスクトップに置いているだけなんですがね・・・・。
一般的なサイズの引き出しに対しては、応用性の高いスレイドレールは、スガツネ様の商品です。
続いては、芯出しで良く使うスライドレールは、スガツネC2723、あるいはC2421です。
上記どちらも対荷重はそれほどありませんが、芯出し以外でも小型のショーケースなどには適しています。
最後に、底引きレールについてお話しておきましょう。
芯出しの棚サイズ(厚み)が小さい場合、横引レールを取り付ける高さを確保出来ないので、底引レールを使う方が良いでしょう。
ここで、スライドレールも関連する引き出しを効率的に作図するための工夫をお伝えします。それは、基本となる引き出しパーツを作っておくことです。
上の作図 a部詳細図は、忠実に描かれています。底板やそのクリアランスなど、細かい寸法も明確になってますので、このサイズを元にご自分の引き出しパーツを作っておけば、急ぎの時など最初から描く必要がなくなります。
引き出し以外にも扉や芯出しなども、上の作図を元に、アレンジしたものを作っておけば、より効率的に作図が進みます。是非、試してみて下さい。
まとめ
今回の作図事例は、スガツネのスライドレールを使ってご説明してきましたが、あくまでも一例に過ぎませんし、汎用性のあるスライドレールです。
これ以外のもレールを見せないタイプなど多種多様のスライドレールがありますので、仕事の合間にネット検索することをお薦めします。それでは、引き続き頑張って素晴らしい図面屋さんを目指してください。純恵でした。
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