■サイズ | ■仕様 |
W1300×D90×H2510 その他は図面参照 | サッシュフレーム:60×30スチール角パイプ焼付塗装(5分ツヤ) ガラス押え:真鍮HL12×12角パイプCL仕上げ 格子:真鍮HL FB 6×12 CL仕上げ t8mm透明ガラス |
■備考 | |
2020.09.23 |
作図説明
この作図事例はガラススクリーンとスチールサッシュの姿図と断面図です。背景としては、店舗間には共用通路というのもがたまに存在し、無味乾燥とした通路となってしまいます。
こんな時に、よく使う手があります。
それは、通路からこのウインドウを通して店内を魅せ、賑わいを感じてもらうひとつの方法です。是非覚えておいてください。
それでは、次に進めましょう。下部の図面を見てください。
当初、この作図は立面図と断面図、そして部分詳細図しかない図面で、実施図とも言いがたい図面でした。
立面図にも天井ラインが表現されていなかったので、周りの環境がどうなっているかが分かりずらくなっていました。
そのため、図面として必要最低限の内容にするためにちょっと手を加えたのが、トップ画像となります。
描いている作図者自身は理解していても、この図面を見て製作する側の事も考え無ければ、図面屋は、勤まりません。しかし、現在でもこういう図面が多いのも確かです。
さて、話が少しそれましたので、本題に入ります。
上の詳細図を見てもらうとわかるように、壁をプラスターボード(以下PB)で仕上げた開口部分にスチールサッシュ全体を取り付けています。そして、ガラスをはめて、ガラス押さえ(12mm×12mm)をビス固定しています。
この時点で注意すべき点があります。
それは、壁の厚みは90mmで、サッシ見込み(厚み)も90mm です。これでは、納まりはしますが、すっきりしません。
大体、壁面の厚みとサッシ見込みが同サイズでは、同面で納めること自体に無理があります。ですから、以下のように作図を修正しました。マーキングの部分をよく理解してください。せめて、サッシの見込みを+6mm多く採りました。
これで、すっきりした納まりになります。このような例は多く見られますので、作図時は注意してください。
そして、もうひとつ!
事例では、比較的大きなスチールサッシュを取り付けるわけですから、軽量鉄骨(以下LGS)へのビス固定だけでもつかどうかが懸念されます。その場合は、開口補強としてライトゲージというコの字チャンネルをLGSに溶接してからサッシュを取り付ける方法も考えられます。
上記の方法は、ガラスサッシュも含めて建具についても同様の事が言えますので覚えておいて下さい。必ず役に立つことがやってきますよ!
最後に付け加えみたいですが、断面詳細図の拡大図を入れておきます。これでちょっとは理解しやすくなります。
まとめとして
今回の作図は、まだ図面に慣れていまい私の塾生が描いたようです。作図に対しての知識も充分なく、作図を初めて約3年も経っていなかったでしょう。今では、かなり描けるようになりましたが、まだまだ稼げるレベルには達していません。
もしあなたが、図面屋で生計を立てるなら、この程度では厳しいと感じます。是非このサイトで勉強なさってください。何か困ったことがあれば、メールください。小林でした。
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