汎用性のある什器なので、アレンジ次第で活躍間違いなし

■サイズ■仕様
W4820×D600×H2100
図面参照
50×50スチールフレーム組み+木工什器 仕上げ:化粧板仕上げ
上部仕上げ:リブ貼ラッカー塗装(ランダム12B/サカイ)
その他、図面上の仕上表参照
■備考
初級編/難易度:★☆☆☆☆

作図解説

今回の什器は、アートフライヤーやカタログなどを展示出来る家具什器です。使用目的は、ショールームでのものです。ただ、ワイドがかなりあるので、普段ではこのサイズではあまり汎用性はありません。

什器仕様、造りについては、それほど内容の濃いものではありません。普段、私が描いている一般システム什器と何ら変化はありません。

厄介だったのが、フライヤーやカタログを収納するアクリルケースでした。

このように、細かいサイズを考えなければならない什器は、この部分で時間をかけなきゃ、ろくでもない什器が出来上がるので、ここは慎重に進めます。

作図ポイントは、アクリルケースのみ!

それでは、進めていく前にこの什器の断面図を見ていただきましょう。
まず、見ていただくと前述したように大した納めも無きゃ、造りの難しさもそれほど感じません。如何でしょう!

下から、木製ストックが有り、次にフライヤーを入れるアクリルケースの棚板、最後に照明ボックスです。全く複雑なところが無いのが、理解出来ます。図面サイドにA4サイズのサンプルを描いているのも親切でしょ。

以下の詳細図は、平面詳細図の一部です。両サイドのパネルを描いています。ここには、カラーガラスの納め方を表現しています。ミラーパネルなどの納めに似通ってますが、よく使う手です。(真似っておいて!)

それでは、この什器の「キモ」となるアクリル部分の説明ですが、下の平面図を見てください。サイズは1540mmです。これについては、三分割で製作依頼しました。什器図ワイドの1/3ですね。

難しかったのは、ケースピッチです。

什器全体ワイドとアクリルケース(A4サイズ)のワイドは、決めっているわけですから、後は角度の傾きをどのようにするかです。

幸い、10.5度の方向けですんなり決定しましたが、中にはケースを一部かさなりが出来ることが希に有ります。この辺りが図面屋泣かせですね。

この作図で、理解出来ますか? スケッチも入れておきますので、より分かりやすいと思います。

まとめとして

昔、いは無きマイカルの文具売場を、何年か続けて担当しましたが、今回のような什器が山のようにありました。

今、想像しただけで怖いです。なにしろ、その売場の商品の種類とサイズが区々で、しかも多い。ですから、アクリルケースを何種類も描いたことを思い出しました。そんなことも経験として、今は役立ってますが、本音はしたくありません。

図面屋として、多くを経験することはとても大切です。今回のような什器は、一見シンプルで、作図するのは容易いと感じますが、実施図面となると細かい寸法まで必要となります。ですから、今回も是非自分のネタとしてしっかり理解することです。

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