アトリウム空間を締める四方の間接照明

今回も天井の断面図ですが、記事の前後が似通った作図事例ばかりで、解りにくいと感じますが、辛抱して続けてください。

まずは、今回の作図事例となる折り上げ天井の範囲をマーキングしました。上の天井伏図をご参照下さい。

そして、大天井伏せ図では見にくいので、拡大図を以下に載せました。今回の折り上げ天井詳細図は、 です。大天井伏せ図に関しては、全体の位置関係を理解した上で、下の作図をご覧ください。

今回の作図事例が、全体図のどの位置にあるかはとても大切であって、仮に打ち合わせ時などは、事前に予習しておかなければ、出席者についていけませんからね。まぁ、仮の話ですが…………。

今回は、エスカレータ前の共有空間の天井、ホールでもいいでしょう。そこに折り上げ天井を配置したのが上の作図です。そこには、方や共通通路、方や共有空間に取り付けた2種類の折り上げ天井があります。

先回も言いましたが、一見ややこしく見えますが、ゆっくり見ていけば問題は無いと考えます。それでは、以下の作図をご覧下さい。

作図解説

上の作図が、の断面図となりますが、何か気付きませんか? この断面図の左は、共通通路の断面図です。
この、a の詳細図は、
『折り上げ天井 Ⓐ 部の断面図と詳細図』で、既に説明したものです。

そして、共通通路ですから、とてもポピュラーでシンプルな間接照明を設置してます。また、この施設では最も多く設置された間接照明ともいえます。やはり、コスパを考えてのことです。以下サイトで再度確認しておいてください。

ですから、今回は b の断面図がメインとなります。この辺りが、ちょっとややこしいですね。

作図ポイント

作図上でのポイントを説明するならば、まず仕上げの下地であるPBの厚みが押さえられているか。光源、安定器の位置は性格かなどです。下地の軽鉄はこれで充分です。

しかし、ここまでご丁寧に描かれた図面は、希であって非の打ち所はありません。ただ、これは施工図であって、実際は、ここまで描く必要はありません。

出墨が、間違いの無い寸法記入であれば、まずは問題無く納得のいく図面となります。しかし、描けるなら描くようにした方が、図面の価値が上がりますし、説得力も増すことと感じます。

最近ではここまで描ける人は少なくなりました。言ってみれば前述したように必要が無いからです。時間も手間もかかります。描いている人がいるならば、図面屋の意地のようなものでしょう。

尚、通常天井から折り上げされた天井までのサイズが、2種類出ています。600と※550とありますが、これはこの折り上げ天井部が2種類あって、同じものを描くのも無駄なので、同図面で共有させている訳なんです。

後記

天井造作図を多く描いてきましたが、その納めはほとんどが、特殊な納め以外はワンパターンで処理されます。今回も、何種類かの断面図が、表現されています。(これ以後も)

ですから、今回指示させて貰ってる作図類も含め、2から3のパターンを自分のモノにすれば、そのほとんどはサイズ違い程度ですから、少々の規模の店舗の天井造図なら、あっさり描くことが出来るはずです。

今回の作図事例もしっかり覚えておいてください。長々とありがとうございます。

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