懐かしさを感じる意匠

今回の作図事例はちょっと洒落たガラスケースです。
15年前のアンティークショップをデザインした際にスタッフが描いた図面です。

ちょっとグラマラスな気もしますが、今では中々お目にかかることがすくなった事例でもあります。
意匠は凝ってはいますが、アクセサリーに適した辺りは、今でもよく使う什器でもあります。

是非覚えておいて頂きたいガラスケースでもあります。
それでは、図面を読み取ってください。(15分)

■サイズ■仕様
W1000×D450×H1000
細部については図面参照
什器本体:木アンティーク仕上
上部ガラスケース:t=8mm クリアガラス フォトボンド組み
ガラスケース引出し:木アンティーク仕上 シリンダー錠取付け
t=8mm クリアガラス FIX
■備考
難易度:中級編/★★☆

作図解説

いつもですが図面としては、トップの図面と上の詳細図面2枚まとめました。
2枚目の断面図詳細図については、追って説明するようにします。

まずは、この2枚の図面、すなわち全体を把握することからはじめることが肝心です。
実際、図面を描くのが上手な人は、人の描いた図面ほど、しっかり目を通すようです。

描き方については、これで問題ないと感じます。
特に、2枚目図面右側に描いてあるガラスケース下の脚にあたる無垢材削り出しは、納得です。

上の作図は、平面詳細図や平断面図などと呼ばれていますが、必要な図面です。
ズルして、描かない人も少なくはありませんが、ここはしっかり描くようにしてください。

上の平断面詳細図は、ガラスケース内を描いています。
ここでは、ガラスケースの組み立て方などを理解することと、引き出し部の納まりなどを把握してください。

その下は、引き出し部の断面図を描いていますが、これについてはこのサイトではお馴染みの納めとなります。
ただ、注意が必要なのは引き出し部の前板と側板が「とめ」での納めになっています。

見た目は良いのですが、角がやや危険かもしれません。確認してみてください。

作図ポイント

以下のそれぞれの納めをじっくり読み取ってください。
ガラスショーケースのガラス部の納め、ガラス前板付き引き出しなどの納めなどがしっかり描かれています。

何処を描いているかは、2枚目の図面に断面指示がありますので、確認しておいてください。

まず、左から行きます。ガラスケースの向かって、後ろ辺りを描いています。
引き出しの後部、ショーケースの後部が確認されます。

中央は、純然たる断面詳細図です。

右側の詳細図は、ガラス付き前板辺り(引き出し部)です。
ここは、このガラスケースの最大ポイントといっても良いでしょう。

ガラス付き引き出しとその下の引き出しが絡んでいる部分で、サイズ調整た部材選定がキモとなります。
どのようなガラスケースでも、いつも悩まされます。

ただ、部材選定は別として、ガラスケース+引き出しはよく見られます。
ですから、今回のこの部分はしっかり覚えておいて欲しいと思います。

まとめ

久しぶりの投稿ですが、いかがでしたか>?
どのような什器図面にも、今回のような「キモ」カ所が多くあります。

当サイトにも、似たようなカ所が多くあります。
ですから記事を読んで頂いた後は、必ず自分なりにその「キモ」を探すのも図面上達に繋がります。

出来ればで良いんですが、多くの「キモ」を理解して自分のモノとしてください。そして、多くの引き出し持つようにしてください。

困ったときに多くの引き出しがあれば、助けとなります。どんどん盗んでください。

乱文お許しください。
以上、長々とおつきあいありがとうございます。

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