■サイズ | ■仕様 |
W762×D110×H2040 図面参照 | 開口枠:t=6 SUS HL FB |
■備考 | |
作図説明
物販店のフィッティングルーム(以下FR)の出入り口や、飲食店の厨房への出入り口などにフラットバー(以下FB)を用いた開口枠を取り付けることが、たまにあります。
そんなFBを使用した枠の目的としては、開口枠をスッキリ見せたいとか、意匠が絡む店舗では、目立たせたくないといった理由でよく使用することがあります。
取り付け方法はとてもシンプルなので、これもひとつの案として覚えておいても良いでしょう。
そこで、今回はこのFBを用いた開口枠と、この収め方を応用した見切り材の代表例をご紹介します。
まずは、開口枠についてです。
壁面の開口枠の見込みは下地及び、仕上げ材によってデプスは変わってきます。
私はよく厚3mm〜6mm程度のFBを使うことが多いです。
この作図事例では、片面がタイル貼りで、裏面がAEP塗装仕上げの壁に取り付けてあります。
96.5mmの壁厚に対して、見込み110mm幅のFBを開口枠にしています。
それぞれの壁から7mmと6.5mmのチリを設けています。
タイルや石貼り壁の場合は、材料の厚みが均一でないものもあります。
例えばレンガブロックなどです。
このような場合には、一番厚みのある材料のデプス寸法を基準にして、枠のチリを決定するようにしてください。
そして、このFBには、壁の下地材(軽量鉄骨:LGS)にビス固定できるように固定用プレートを溶接処理しておきます。
そして、下の詳細図のように差し込み式でビス固定します。
固定用プレートは、横枠に3箇所(事例)と、縦枠に4箇所程度で十分です。
取り付け位置を立面図(トップ画像)に表記しましたので、参照ください。
基本的に開口枠は、プラスターボードを貼る前に固定することが必須ですので、ここだけは注意しておいてください。
如何でしたか?
至ってシンプルなので、理解は早いと思います。
私もアパレルのスーパーブランドでの実施図は、見切りにせよFRの開口枠にせよ、ほとんどこの手法で納めるようにしています。
続いて、この開口枠の納め方を応用した壁面などの見切り材についてです。
代表的なものを3タイプ用意しました。
以下の画像は、壁面の納めの一部ですが、この手法もよく使います。
見切り材は、タイルと下地のケイカル板の厚みを合算したサイズに4mmのチリをつけて、見切り材の角パイプを取り付けています。
タイプAとしましょう。
以下のタイプBの見切り材について!
タイプAの角パイプを、今度はFBに差し替えたものです。
正面からの見え方は、この作図事例の開口枠と全く同じです。
やはり、シャープな感じが良いですね。
タイプCの見切り材!
壁の仕上げが見切り材を境に異なる場合によく使う手です。
巾木も関係してくる例です。
このタイプC は、壁面の仕上げ材だけでなく、巾木や天井際の廻り縁のサイズも関わってくるので、サイズについては注意が必要です。
まとめ
今回は、シャープな開口枠をご紹介しました。
ついでと言ってはなんですが、同時に壁面の見切り材についてもお話しました。
というのも、店舗を設計してるとあらゆる箇所での納まりが重要です。
厄介なのは、実施設計をしていれば仕方の無いことですが、図面修正も突然やってくることは少なく無いのです!
もちろん、実施設計を受注してれば、即座に修正に入りますが……….。
ですから、図面屋を目指す方にとっては、細かいところまで気を配れる設計者になって欲しいと考えます。
尚、建具の描き方について有益な情報があります。興味のある方、是非以下サイトへお立ち寄り下さい!
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