アイキャッチャーとなる共通柱を上手く演出する!
今回は、私に嫌いな共通柱です。
まぁ、建築物ですから柱も無いとヤバいかもしれませんが、永年商業施設の設計をしていると、絶えずこの代物に虐められているような気もします。(笑)
ということで、さっそく柱巻きの事例を見ていただきましょう。ちょっと凝ったデザインが見られます。
柱には商品を販売する機能は、基本的には加味されています。
ですから、大型スーパーの売り場の一部と感じます。では、図面読み取りスタート! 約5分でいけますね。
■サイズ | ■仕様 |
W806.4×D110×H2188 図面参照 | 枠:t=3.2mmスチール平板焼き付け仕上げ(白) 建具:木工化粧板仕上げ |
■備考 | |
難易度:初級編/★★★★☆ |
作図解説
まず、この資料(昔の図面)を再チェックしたところ、大型商業施設のブランドコーナー共通柱と分かりました。このエリアの柱は全てこのデザインになってます。
ここまでデザインするとかなりのコストがかかります。きっと好景気な時に造られた店舗のような気がします。
私としては何千本とは言いませんが、今までかなりの柱を考え、設計してきたので時代背景も読めます。
それでは、説明していきます。
基本的には、柱壁はサカイリブという素材で四方を覆い、次に四隅に150mm角の柱を取り付け、それに間接照明で演出。という仕組みです。もちろん、上部の横柱も同仕様です。
もっと分かりやすく説明すると、各柱面に柱前に木製のアーチが設置されてるというと分かるでしょう!
作図的には難しさはあまり感じないでしょうが、こういった組み立ての経験が無ければちょっと狼狽えますね。私はすでに慣れていたので、この時点(当時)で把握できました。
作図ポイント
作図ポイントは、ズバリ下の詳細図です。
この図面に全てが表示されていますので、ここはしっかり読み取って、理解してください。
まず、目につくのが間接照明を施した木柱です。そこには2つの機能が加味されています。
システム柱(シングルスリット)、棚下照明に必要なラインコンセントです。
柱壁面は、サカイファッションリブが確認されます。そして、柱トップに取り付けたコーナーサインです。
以上を備えてこの柱巻きは完成です。
まとめ
今回の作図事例は如何でした>?
経験上、この柱って奴は設計者を悩ませます。私も前述したとおりとても苦労しました。
しかし、大型商業施設でも、小さな店舗でモカならず出没するのがコレです。
店舗事情も考えながら設計するのは大変ですが、まずは慣れろ!です。何枚もこの柱図を描いていけば必ず描けるようにもなります。ただ、努力も必要です。
何か分からないことがあれば、お問い合わせください。
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