柱巻き造作図
高島屋 洛西店_2005.11
■サイズ■仕様
W3065×D49×H1100
その他図面参照
柱:PB下地塗装仕上げ 1部木目シート貼り(4面)
ボーダー:木工下地t=5mmタペミラー貼り
持ち出しパイプ:19×19mmスチール角パイプ焼き付け仕上げ
 ステージ:木工化粧板仕上げ 
■備考
191126更新 

作図説明

これだけボリュームある柱巻きは現在(2019年)ではきっと敬遠され、あまりお目にかかる事はありません。ただ、一部のスーパーの量販店やそれに類する売場(ボリューム店)では、まだまだこのような形状の柱があります。

特に、インテリア小物や、生活雑貨などの棚置き陳列が、主軸となる店舗には、この手法が残っています。この手の商品はこの展示方法が一番だと感じます。

どうしても商品量がかさんでしまうので仕方が無いといえば、そうなのですが、間違っても量販店のようにボリュームだけを追求した陳列にはして欲しくない気もします。

今回は、こんな柱巻き図面事例もあるんだ!程度で今後の肥やしにしてください。まずは、誓いを深めるために断面図をご覧ください。

柱巻き造作図02
断面図

上記を見ればその構造が読み取れます。柱全体はボリュームがあって煩い気もします。しかし、造り自体はいたってシンプルです。

スリット柱に棚構成、それに間接照明が入っているって使用です。その他はこれといった内容のモノではありません。作図時にレールコンセントを忘れないようにしてください。

それでは、タイトルにも表示した「照明ボーダーの詳細図」についてお話ししましょう。こちらについてもそれほど難しい内容では無いのでしっかり覚えてください。

この柱巻き造作図での注意すべき点を伝えておきます。以下は、そのボーダーの拡大図ですので、よくご覧になってください。

柱巻き造作図03
部分詳細図

上部のボーダーの固定方法

持ち出しパイプと壁面との固定方法は特に問題ありませんが、インローパイプの長さにもう少し注意が必要です。

また、ここではインローパイプの長さは記されていませんが、ボーダーからでているインローパイプを約80mm程度として持ち出しパイプとのかかりしろは、60mmにすれば納めとして良いと思います。

このままでも取り付け自体は可能ですが強度が弱いと思われるのなら、インローパイプの奥行きをもう50mm長くして持ち出しパイプとのかかりしろを大きく取れば完璧です。

少々の衝撃でも抜ける事はないでしょう。長くなったのでビスをもう1箇所止める事ができます。

ボーダーのフロスト(タペ)ミラー貼り

事例では、木工下地のL型パネルの前面に四方フレームもないまま取り付けています。(失敗です)

この状態では下から見上げるとコーキングのラインが丸見えで、見た目に良くありません。しかも、コーナー部分に見切り材もないのでフロストミラーのどちらかの小口も見えてしまいます。

やはり、ミラーなどをボーダーに使用する場合は、フラットバーやLアングル等の見切り材を取り付けた方が見た目にも良いのでは無いでしょうか。

いつも、竣工後に図面を見直すことをする人、しない人っていますが、出来ればというか必ずチェックすることをお薦めします。

というのも、しない人は必ずとは言いませんが、きっと同じ間違いをするからです。そうならないためにもあなたは、必ず竣工後の図面チェックはするようにしてください。

フロスト(タペ)ミラーについては以下サイト参照してください。
→ https://www.e-kagami.com/frost_mirror.html

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