柱四角にアイキャッチャーとなるディスプレー!

今回はかなり古い資料となりますが、アイデアがあれば現在で活用できると思い投稿しました。

実際この柱巻きは、2007年にとあるGMSで考えたものです。売り場は婦人物のアクセサリー、小物雑貨です。
当時は、柱にボリュームが不可欠で、今では考えられないほど封鎖的な売り場多かったと記憶します。

大きな売り場ではいいものの、やはり私自身はこのような売り場は好みではなかった。開放感ある入り場の方がいいと考えてました。

それでは、図面を読み取って下さい。約5分程度で進めてください。

■サイズ■仕様
W1800×D2400×H2350
図面参照
新規ボーダー上部:メラミン仕上げ(白 横目)
壁面:ラッカー塗装仕上げ
帆立ガラス:t8mm/ ダボ穴加工
■備考
難易度:初級編/★★☆☆

作図解説

まず、高級感を演出するために什器のトップにボーダーを取り付けました。下部のストックスペースにもデザインを施しましたが、予算的にこれが精一杯です。

このGMSの特徴は、ファッションに対する強い意識を持ち、店舗作りにもそれが反映されています。
そのため、この売り場だけでなく、かなり凝った要望も寄せられました。

什器の機能は、シンプルにガラス棚をスリットでフレキシブルに構成しており、特に難しいところはありません。

四角の部分については、通常はガラスを伸ばすだけで済んだのですが、アクセントを付けるためにこのようなフォルムにしました。

柱巻きはどこにでもある形です。 が………!

作図ポイント

下の作図をじっくり見てください。
実は改装物件で柱形を大きくしています。FIXと記入されているのがその箇所です。

改装の経緯はしりませんが、既存柱を俗に言う膨らますことは、このGMSではよくありましたので、「またか!」程度で図面を描いてました。

上の図面左側は、平面断面で4角にガラス帆立が確認されます。この四角の部分に、アクセントとなるディスプレーを設置する予定ですが、現在の見た目は少し安っぽく見えますね。

ただし、コーディネータがうまく考慮してくれれば、それほど気にならないかもしれません。

右側の図面は、四角のガラス帆立部分の拡大図です。下部の図面ではステージとガラス帆立の取り付け方法が描かれています。

こちらについては、ガラスをもう少し沈めて設置すればよかったと感じます。

気になるのは、柱とガラスの接点です。コの字アングルらしき指示がありますが、表現があやふやですね。

以下に拡大図を添付しますが、コの字アングルの表現が見えません。これでは完璧な詳細図とは言えません。

ただ、コの字アングルを取り付ける下地部分に、PBではなく堅木の下地があるのは感心します。
スタッフの頑張りが伺えます。

細かい部分ではありますが、こうした点にも大切に注意を払うことで信用を確実に高めることができます。引き続きよろしくお願いいたします。

まとめ

書き終わってみると、あまり良い事例とはいえませんね。
しかし、先ほどのガラス帆立の納め方法は現実味がありまして、先月のアパレル物件で同じような納めを描きました。

納めの方法をたくさん知っているといざという時にはきっと役に立つでしょう。今回の事例もそういった意味で大切です。

しっかり、ご自分のものとして、引き出しを一つ増やすようにしてください。

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