フロント棚什器01
ショーウインド兼、棚什器
■サイズ■仕様
3600×D700×H2500
図面参照
本体:木化粧板仕上げ+クリアガラス 
■備考
 

作図説明

今回はちょっと珍しいとはいえ、ファサードを活用して販売効率を考えた事例をお見せします。

この造作什器は、店頭にレイアウトされたものですが、空間を無駄なく活用した什器だと感じます。

よく見ると、お客様に対し店頭では、ショーウインドとしてのアプローチ。店内では、実売り場としての棚什器とする、一度で二度美味しいって感じの什器です。

バッグをメインにしたのショップだったと記憶しますが、この両面使いは、さすがに旨く考えたと感じますし、珍しいフロント什器です。

確かにこの両面使いは、良いとこ取りですが、あくまで店頭のショーウインドがメインです。商品をもっとよく見たいお客様には、とても嬉しい機能だと思うし、店頭のアイキャッチ要素も担っています。

以下は、断面詳細図です。その細かいディティールを確認してみてください。旨く、構築されています。

フロント棚什器02
断面詳細図

作図についてちょっと話しますと・・・。

什器の造りもシンプルで、かつおしゃれ感があり、照明効果やガラスの帆立など、シースルー感を保てています。

これなら店頭から店内が見通せますので、こちらの機能も店舗としては非常に好ましいと感じます。

店頭側のガラスFIXの収め方は上下に溝を掘り、ケンドン式でガラスをはめ込み後、シリコン止めとします。(断面図参照)

什器下部は、従来のストックとなっています。このようなシンプルな什器なので、初心者にもたやすく描いていけるでしょう。

凝ったところもなく「シンプル・イズ・ベスト」な什器だと確信します。私はこの店舗全体の実施図を描きましたが、この什器には学ぶところが、多々有りました。

最後にひと言

この事例の良さは、この店舗のトレンド商品が一目できることです。そして、お客様の購買心理を、助長させる効果がありますね。まさにVMDですね。

何より店頭でのボリューム感は、他に類を見ないで手法であって説得力がありますね。この什器の狙いは、やはり店頭での訴求効果と、すぐに販売に結びつく機能だと感じます。

普通のショーウインドなら、こうはいきません。やはりバッグ専門店ならではの発想でしょう。みなさんも、今回の作図事例をじっくり見ていただいて、新たな抽斗をお作りください。

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