梅田某百貨店B1Fスウィートグラム松風屋_2005.06
■サイズ■仕様
W516×D60×H1100
図面参照
サイン支柱:16×32スチール角パイプメラ焼き(白)
サインパネル:木ラッカー塗装GREEN
サインロゴ:CS切り文字貼り
■備考

作図解説

この作図事例は固定式スタンドサインの姿図と断面図です。ショップ内の什器やレジ横に設置するパーティションなどに取り付けるサインには打って付けのフォルムです。

什器の高さが1200mmの上部に取り付けてあるので、サイン芯で約2100mmとなります。この高さであれば、遠くからの視認性も十分あります。

しかし、こういった高い位置に取り付けたサインで最も重視すべきは安定性です。そのためにフレームの根元となる部分にはしっかりと頑丈に固定する必要があるんです。

そこで、注目していただきたいのは、取り付け金具の座部分です。図面上ではインローパイプの底に溶接処理した30mm×60mmのフラットバー(以下FB)を、ボルトと化粧ナットで固定しています。

まず、スケッチからご覧になってください。
若干、支柱の座の面積が無いようにも感じますが、サイン自体の重さもないのでこれで通しました。

次に平面詳細図と断面詳細図をご覧頂きましょう。
まず、平面詳細図ですが、天板に袋ナットの表現が見えます。最終的にはこのナットで固定するのです。

スケッチ、平面詳細図、断面詳細図をしっかり見れば、インロー式での固定方法なども理解できますので、しっかり読み取るようにしてください。

ここでは、インローパイプが確認できます。このインローパイプの座を固定用の用のボルトを通し、家具内とトップ天板とに上下両方向からナットで止めます。

固定後は、上からサイン盤面が付いたフレームを差し込んで、4箇所のビスでインローパイプに固定します。こうしておけば、メンテナンスも容易だと思います。

次に、サイン盤面の断面図をご覧頂いて終了とします。こちらもスケッチを参照して頂ければ、理解して頂けると感じます。

最後に、私がいつもスタッフに注意していることは、木材に対してのビス固定です。納まる場合もありますが、耐久性と頑丈さを求めるのであれば、今回の事例のようにボルト締めを勧めます。

固定したモノが落ちてくるような事があっては、ある意味設計者の責任でもあります。何もかも現場任せの設計者も少なくはないですが、やはりそこはプライドもって仕事に精進して欲しいって感じます。

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