スライディングウォール

作図説明

今回ご紹介するのは結構式場や、大型レストラン等では、定番のスライディング・ウォールの詳細図です。詳細図としてのおさえ所はレール部分です。金物・建材メーカーではこういったレールは何種類も販売されていますが、それぞれ形状が異なります。

しかも、天井高まである重たいパネルをスムーズに可動させる為にレールは、しっかりと固定しておかなければなりません。特に天井裏での補強は重要ですね。また、パネルの分割数にも気を付けなければなりません。

各建材メーカでも適応できる高さとパネル厚がありますし、何よりパネルを収納するスペースの大きさにも影響するからです。極端に1スパンのワイドを大きくすれば、その分だけ収納スペースも大きくなります。

その結果、有効開口寸法(パネルを全て収納した際の寸法)が狭くなり無駄なり、スライディングウォールにした意味がなくなります。なので1スパンの大きさには十分気を付けて下さい。

尚、今回の事例とは違いますが、天井補強の参考図面を添付していますので参照下さい。

天井補強


この断面図は実際にある物件でスライディングウォールを設置した時に、メーカーさんから入手した天井裏補強を描いた1例です。デッキスラブに3方から補強を取って頑丈にしているのが分かりますね。

しかし、天井裏には設備関係の器具が沢山設置されているので、この形ですんなりと進むわけではありません。なので必ず事前協議が必要で、極力設備と干渉しないようにする事が重要です。

※スライディングウォールや間仕切りに関して参考になるメーカーのサイトありますので是非お役立て下さい。
⇒ 小松ウォール工業株式会社