不燃材引き戸01
TBC草津店_2007.11
■サイズ■仕様
DW787×DH2000×D34扉:エースライト+ケイカル板下地+シート貼り
■備考
 

作図説明

今回の事例は「不燃材を使用の引き戸の姿図と詳細図」です。何でもない引き戸ですが、いつも私が描いているのとは、違った素材使いになってますので、是非ご覧になってください。

このエステサロンは、これまでかなり熟してきたのですが、法規制が入ったことは初めてでした。もちろん建具も不燃という条件が入ったので、下地材から仕上材までを色々調べて作図した記憶があります

建具枠は、スチール曲げ加工+焼付塗装とし、建具自体は、木組み+(エースライト+ケイカル板)下地+シート貼り仕上げになりました。いつもは木下地化粧板仕上げで処理して描いてましたが、お役所の規定なら仕方がありません。いい勉強になりました。

作図も三面図は、わざと小さく表現して平面詳細図と縦断面詳細図は、思いっきり大きく描きました(S=1/2)。詳細図をこんなに大きく描くのはちょっと嫌みのようだけど、私的には納得でした。

開口枠の収めについて

平面詳細図


上の作図事例では、開口枠をフラットバー(以下FB)にしてフレームレスでの収めを試みました。赤で描いているのがFBです。これを固定する一般的な収めが、プラスターボード(以下PB)を貼る前にビス止めすることです。

その為には詳細図で描いているFB(縦枠)にもう一枚FBをTの字型になるように、溶接処理して固定します。尚、上記の平面詳細図ですが、作図しっかり描けてますし、最低限の寸法も入っていて心地よい図面です。

有効開口寸法(引き残し寸法)について

引き戸を作図するにあたって、有効開口寸法の明記が必須とされます。開けた時に引き手分を残しておかなくてはならないからです。一般的には100mm前後を残しておけば引き手の形状が変わっても対応できるでしょう。

その為、引き戸を作図する場合には、まず有効開口が、どの程度取れるかを先に計算して取りかかる方が効率的だと考えます。最近では、クライアントの方から指示があるので、まず忘れることありませんが、納期のない図面があるとたまにうっかり!