珍しくも無いスチールドアだけど覚えること多し!

今回は、デザイン性も無いスチール製の框戸ですが、事例というよりその作図を理解していただければ、幸いです。簡単に描ければ言うことは無いのですが、これがかなり厄介な作図なんです。

この際、スチールドア(以下SD)ならではの納めをしっかり覚えておいてください、きっと役に立ちますよ。それでは進めます。まずは下の図面を読み取りましょう。

■サイズ■仕様
W3600×D3600×H640
図面参照
建具:t1.5mmスチール曲げ加工+石目シート貼り
窓:t6mm透明ガラス+飛散防止シート貼
押さえ縁:角パイプ組(ゴールドSUS,VB)
枠:t1.5mm曲げ加工ゴールドSUS.VB
■備考
 難易度:上級編/★★☆

作図説明

建具には、框戸と呼ばれるスタイルの建具があります。四方に框と呼ばれるフレームがあり、そのフレーム内にガラスやその他類する素材をFIXさせた建具です。

良く使われるのが、住宅の勝手口などです。今回の作図事例については、その框戸が、スチール仕様になっています。おまけにドアにはガラスをはめ殺し(FIX)にしています。

構造は、従来の鉄扉を応用しているので、納めについてはさほど難しくありませんが、しっかり描いたので厄介さは否めません。

それでは、まず納めを説明する前に下の詳細図を読み取ってください。

頑丈そうな建具枠ですが、SDの場合はしかり固定しなければ、竣工後が気がかりです。向かって右側が、ガラスサッシになっている点が、若干気にはなりますね。

ですから、左だけでもと、ここに開口補強を設けまし。よく見れば、C型綱+スチールフラットバーを加工した補強下地が見えます。かなり厚みのあるスチールフラットバーなので、問題は無いと考えます。

平面詳細図

作図ポイント

何故開口補強がいるのか!
当たり前の話ですが、鉄扉自体に重量がある。当然、開口枠に負担がかかる。そうなれば。必然的に開口部にはそれ相応の強度が必要となってきます。

一般的な木製建具の場合は、壁面下地でもある軽量鉄骨で補強はまかなえますが
、今回の事例のように鉄扉の場合は、LGS下地だけではちょっと心許ない感じがして、不安感が募ります。

ですから、より頑丈なC型綱+スチールフラットバー
を開口補強(今回の事例)に使用したわけなのです。

そのほか、今回の事例とは違った納め方もご紹介しておきます。1枚目は、角パイプ組みとLアングルピースで開口補強を図った事例です。

一般的に開口補強を考えるときは、以下のように補強金物となり得る材料を軽量鉄骨に溶接した後に、Lアングルピース鉄扉枠を溶接固定します。

※Lアングルピースでの溶接止め
※異形鉄筋での溶接止め

上の作図の場合は、軽量鉄骨鉄扉枠しれぞれに異形鉄筋などに溶接処理した固定例です。こちらもよく使うので、是非参考にそ手ください。

ただ、平面詳細図(今回の事例)のように、ビス止めでの固定は、現場で火気を使わないので、一般的は方法とお考えください。

従来の基本的な鉄扉の作図事例をご覧になるなら下記を参照下さい。
⇒ 基本的な鉄扉(SD)作図事例

最後に、縦断面詳細図も添付しておきますので参考にしてください。かなりチカラがはいった作図に仕上がってます。ガラスFIXの収め、その他詳細がよく理解出来ると思います。

真似るところがあれば、しっかり理解してください。「真似ることこそ図面屋としての一歩です。」

断面詳細図

最後に

今回の作図事例は如何だったでしょう。開口補強というポイントのみを書いたので、作図自体はあまり触れることが出来ず残念です。しかし、この図面はかなりこまかく描きました。自分でも納得しています。

平面詳細図、断面詳細図とどちらを見ていただいても、納得していただけます。前述したように、図面のプロになるには、真似ることからはじめるのが、当たり前と思ってます。

私も図面は独学で学んだものですから、人の真似しかすべが無かったのです。おかげで、ここまで来れたことを自負しています。みなさんもしっかり描ける図面屋になってください。

お願い致します!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ