自閉機能付き建具は必須!

今回は、”身障者用”のフィッティングルーム(以下FR)の事例です。

内容については、「今さら?」って言いう感がありますが、FRも様々なタイプがありますので覚えておいた方が良いと判断しました。

注意してほしいのは、普段描いているFRとの違いがあります。さて、それは何でしょう?
まず、作図に目を通してください。発見があるかもしれません。

それでは、以下の作図を読み取りましょう。

尚、サブタイトルにもあるように、引き戸には自閉機能付き建具が必須でので、その辺りもしっかり読み取ってください。

■サイズ■仕様
W2200×D1757×H2450
図面参照
FR内外壁面:PB下地AEP塗装仕上げ(日塗A19-92B)
建具:木工下地塩ビシート貼uc2 り (リアテックTC1683)
建具:ミラー貼り、自閉機能付き
■備考
難易度:初級編 ★★☆☆/3.5

作図解説

作図解説と言っても困りましたね。
と言うのも、特にこれっていう説明は、図面をしっかり見ていただければ分かると思うんですが、如何ですか?

それでは、解説していきます。

まず、FRの造りは造作なので、LGS+PBが下地で塗装仕上げです。(順当な仕上げ)

違いと言えば、そこに付いている付属の金物(L型)や、ドアの自閉機能、FR内のスツールです。
最も大切なのが、ドア部分です。

有効開口寸法が、最低900mmが必要です。

これは車いすでの出入りには必要寸法です。ですからここは気を配って描いてください。

その他は、前述したように図面をなめるように見て頂けば充分と考えます。

後は、しっかり理解してください。

作図ポイント

以下は、作図2枚目です。

1枚に納まらないので、こういう結果になりましたが本来は1枚にまとめた方が得策です。
この場合は施工図ですから枚数が増えても、その方が喜ばれます。

ここには、それぞれの詳細図をまとめています。
この3カ所をしっかり理解することがポイントとなります。

以下は、平面詳細図です。
このサイトには、多くの建具図が有りますがこれも同様の納めを描いています。

ただ、竣工後にドアにミラーを付けました。これについては、FR内のミラーでは前進が見にくいと感じたからです。

作図は、しっかり描けていますので、しっかり真似って自分のモノとしてください。
引き残しも明確に描けています。

縦断面詳細もしっかり描けていますので、これについても学ぶべきカ所は多くあるので真似るようにしてください。

ちょっと厄介と感じるのは、自閉式でのレール部分になります。

これには、必ずメンテ用の納め図が発生しますが、特に難しくはありません。
ただ、開閉するレールカバーの材質を何にするかだけです。

この事例では、スチール曲げ加工で納めることにしました。この方がすっきりすると思ったからです。
ゆっくりで良いですから、読み取りましょう。

以上です。

爺も頑張ってますよ!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ