納め図のヒントは何処にだってあるんだ!
今回見て頂いているのは、某メーカーの子供服の売り場で描いた壁面造作什器の作図です。
店舗内の角に設置されたシステム什器です。
どうってことの無い什器ですが、ここにも納めのヒントがありました。
什器自体は、普段よく目にするシステム什器ですが、しっかり見ると汎用性のある納めが目に入りましたので、皆さんと共有します。
小さなカ所の納めですから、見落としがちになりそうですが、これも立派な納めとなりますので、抽斗を増やすチャンスです。(抽斗=ノウハウ)
多くの抽斗を持つことで、急場を凌ぐことが出来ます。私はいつもこの抽斗に助けられています。
それでは。以下の図面を読み取ってください。 約10分程度!
■サイズ | ■仕様 |
各サイズは図面参照願います | 各仕様は図面参照願います |
■備考 | ■難易度: |
作図解説
図面全体の解説としては、まずコーナーにコロシボックスを設置して、その後直角に壁面什器を配置した状態です。どちらの店舗でも多く見ることが出来ます。
什器自体は工場での製作になりますが、それを現場で組み立て完成品とします。
単品什器と言う考え方もありますが、置くだけでは芸がありませんし、ちんけに見えます。
百貨店のテナントなどは、ほとんどこのパターンで店舗が完成します。
ザックリの説明ですが、ご理解よろしくお願いします!
それでは、作図ポイントに移ります。 以下の3つの詳細図をしっかり読み込んでください!
作図ポイント
やや納めとしては苦しさを感じますが、図面はまずますの出来具合です。
棚下照明での詳細図は、当時はほとんどこの納めで描いてましたが、今はLED照明が在るので若干違った納めとなっています。
このサイトにも多くはないがが、棚下LED照明の納め図はありますので、検索してみてください。
木口の黄色のクリアエッジが子供を連想しますね!良いアイデアです。
ちなみに、上の画像を見てスケッチしてみてください。絶対のこの納めが理解出来るようになります。スケッチの習慣は大切ですよ。
次に、上の詳細図としたの詳細図ですが、トップ画像の断面図を見れば理解出来ると感じます。
これは、什器の袖に取り付けた意匠パイプです。
アクセントとしては良いアイデアですし、よく使う小技のような存在です。これは覚えておいても損はありません。
この場合は、『子供=柔らかさ』からパイプは角アールで加工してますが、皆さんの場合はアレンジして、好きなフォルムで考えてみてください。
納めとしてはこれで良いと考えますが、上のインロー式の場合、ビス1本では心許なく感じます。
やはり、下の納めのようにボルトを背板の裏から通した方がきっと安定すると思います。
インローパイプの背(ビスの位置)にボルト溶接した後に背板でナット締めすれば良いのでは無いでしょうか!
↓ ↓ ↓