商品の魅力を最大限に引き出すには什器はできるだけシンプルに!

今回の作図事例は、シンプルでありながら、スチール丸パイプの強さと耐久性を活かして、壁面に効果的に商品を魅力的にディスプレイできる壁面造作什器のです。

デザインやサイズは、店舗の規模、雰囲気、展示する商品に合わせてカスタマイズで着るので汎用性はあります。尚、このパイプにスリットが入ってます。

実際の店舗は、現状では存在しているかは不明ですが、個人的にはスッキリしたこのような店舗空間は、好みですね!

そして、フレキシブルな構成になっているので、繁盛期、閑散期にも対応できる什器です。例えば、繁盛期では上下にショルダーアウトや、棚板を増やしてボリュームゾーン化も可能です。

また、閑散期には上段をフェイスアウトで着想感を出したり出来ます。ですから、シーズン対応はほとんど問題ありません。

今回は、アパレルショップと聞いてましたが、バッグ関連、スポーツショップなどにも対応可能かと思います。

前置きが長くなりましたが、以下の作図群を見ていってください。

■サイズ■仕様

W1231(ワンスパン)×D475×H2800
図面参照
支柱:32φスリット丸パイプ鉄地グレー+ダボ仕様
可動棚:木工下地+染色仕上げ+t=8クリアガラス
■備考■難易度:初級編

作図解説

構成は、φ32mmのスチール丸パイプを基本軸として成り立ってますが、見た目にヤワな感じがしますが、床と壁面2カ所で固定しています。

商品が入れば自重とかさなって、さらに安定度は増すようにも感じるので強度の方は大丈夫だと確信しています。

以下の縦断面詳細図とその拡大図で内容は理解できると思いますので、確認してください。

壁面からインロー式2カ所、床固定も事前にインローパイプをアンカー止めしておきその後、インロー式で固定しています。

また、ハンガーバーもシャクリ加工してますので、こちらも安定につながります。ただちょっと気に入らないのが、インローパイプですね。

40mmではちょっと気になりますね。出来れば150mmは欲しかったって感じます。きっと天井高との問題でもあったんでしょう。

この取り付けは、『上げて、下ろす』が原則ですから。
作図をようよく見ると天井高は、H=2900mmになっているようですが、それでか!


作図ポイント

それでは、作図ポイントに進みますが、以下作図は前述の図面の拡大サイズです。
ここまで大きくすれば、細かい箇所も明確になりますね。

トップから行くと、まず意匠となる部分、そして什器の基本スチール組があります。
斜めに付けられたφ19mm丸パイプは補強用で付けました。

ここで確認してもらいたいのは、壁面固定のインロー式ですがこちらも分かりやすくなってます。
そして、前の項で説明した内容がありますが、順を追って見ていただければ良いでしょう。

ハンガーバーのシャクリ部分、床固定のインローパイプも確認出来ます。

ここまで確認出来れば、OKです。後はこの内容をいかに理解し、覚えるかですが、これについては読者の方の努力しかありません。

以下の図面は、この什器で使う備品リストです。
システム什器の場合、こうしておけば、備品の種類や数量が発注段階で明確になります。

こういうのも出来れば、真似ってください。
今回は、これで終了します。

長々とお付き合いありがとうございます。
尚、乱文についてはご容赦を!

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