F×G南船場店  2003.07
■サイズ■仕様
W2106×D450×H2020
図面参照
壁面:PB下地AEP塗装仕上げ(白)
地袋:木工化粧板仕上げ(白)
棚:t=8クリアガラス 
■備考
2020.02.04更新

背景

2000年頃からお世話になっていた施工会社からの仕事。その会社は飲食がほとんどでしたので、物販の強い私を名指しでご指名ということで、基本イメージから実施設計まで、させていただいた数少ない物件のひとつでした。

私もデザインからの仕事は久しぶりだったので、結構楽しんでやってましたね!
ただ、かなり間口の狭い物件だったので、かなりの苦労が伴ったのも事実でした。店舗はすでに無くなっています。

作図説明

このショップは、今で言う「JINS」や「Zoff」と言ったメガネチェーンストアの走りで全国展開する矢先でした。旨くいけば専属で従事できたのですが、その後は、話もこずこれっきりでした。

そんなショップでしたが、内容のある資料が、数種残っていましたので、読者の方への参考として投稿した次第でです。(上記作図参照)

この事例は、壁面に設置した商品陳列用の壁面什器となってますが、ちょっとした条件があってこのようなカタチになりました。

というのも、前述したようにとても間口が狭いショップでして、一旦入ったらとても出にくくなってます。ですから店舗空間を考えて、壁面什器だけで構成しました。

まず、断面詳細図を見ながら進めましょう。

少しでも店内を広く活用するために壁面にはLGSを組むことはせず、35×35の木軸を組んでPB貼りとしました。

陳列する商品も比較的小さなものなので、腰什器のデプスも必要最低限の450mmを確保できました。

上部の2段のガラス棚は壁面に差し込み、コーキングで固定する方法をとっています。

この固定方法は、よく使う収めとなってまして、ガラス受けを隠すことができ、シンプルな壁面にしたい場合は、ほとんどがこういったカタチで処理します。

作図に赤でマーキングした a部詳細図を見てください。収めについてはシンプルで余計なモノは使わず、スチール加工したコの字アングルを壁面に埋め込んでガラスを固定します。

作図では、棚ガラスの固定金物(コの字アングル)はデプスが50mmになってますが、今思えば、ガラス厚が10mmは欲しかったって感じもします。

作図事例のように50mmの金物で受けることができるガラス棚の奥行きは200mm〜せいぜい350mmまでと考えます。450mmの棚ガラスはちょっときつかったかもしれませんね。

ここで、ガラス棚部分と上部のミラー貼りの拡大図を載せておきましょう。

壁面へのガラス棚差し込みの納めはポイントです

お分かりのように、450mmとなると見た目にも不安感が漂います。これ以上になると棚ガラスの場合は、前垂れの危険性もあるので、固定金物(コの字アングル)に工夫が必要となります。

単純に固定金物の奥行きを多く取るのもいいのですが、固定パネル、ないしは壁面の奥行きも考えなければなりません。ですから、ここは現場によって考えるのが良策でしょう。

最後に、ガラス棚上部に取り付けているミラーは、眼鏡ショップでは、お馴染みですが、眼鏡を試着した時に見やすいように、15度の角度をつけました。この角度と取り付け位置は何度もシュミレーション重ねて算出した確かな数値ですので参考にしてください。

後記

最後までお付き合いありがとうございました。下記に竣工当時の写真を載せておきます。作図と照らし合わせて見てください。

これ以後、私は「JINS」やその他、眼鏡店を多く手掛けるようになりましたが、どちらの店舗も、それぞれ個性があるので、商品を如何に旨く魅せるなどなどでそれなりの苦労が伴いました。

MINOLTA DIGITAL CAMERA

物販店舗は、結構自信があったのですが、メガネショップについてはとても良い勉強をさせて頂いた気がします。余田和でした。

お願い致します!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ