今回は、ステーショナリーショップの壁面什器です。固定式なので、壁面造作の什器とお考えください。
作図、納めについてはそれほど厳しくは無いので、作図初心者の方も十分理解出来ると考えます。
什器機能としては、”お手紙コーナー” とでも言っておきましょう。
上部では、ポストカードを展示、下部は万年筆など、手紙に関連するグッズを販売していたと記憶します。
それでは、もっと詳しく説明することにします。
まず、下の什器図を読み取っていただきます。その後、作図解説に進んでください。
■サイズ | ■仕様 |
W1250×D590×H2700(環境含む) 図面参照 | 本体:木工下地クロス仕上げ 見付:25×5 チーク柾目染色仕上げ DSPパーツ:アルミ板曲げ加工+木目シート仕上げ |
■備考 | |
難易度:初級編/★★☆☆☆ |
作図解説
先ほども言いましたが、作図自体は難しくありません。
順番に説明していきましょう。
まず、三面図があります。ここには平面図を見てもらえらばわかるように、左右に什器が連結されています。
ですから、側面図はなく、いきなり断面図がはいっています。よくあることです。
次に、この場合は平断面図が必要になります。何故か分かりますか?
それは、ポストカードの機能と下部のショーケース描かなければ成り立たないからです。
この辺りは手を抜いてはなりません。
最後に、厄介な断面図がありますが、ゆっくり見ていけば誰にでも描けますので、心配しないでください!
以下に、断面図の拡大図がありますので、時間をかけて読み取って下さい。(約5分)
いかがですか? 理解されましたか?
図面精度は、申し分ありません。 この程度まで描けば、二重丸ですね。是非、真似って下さい。
以下の作図は、下部のショーケースの拡大図です。
作図ポイント
作図ポイントは以下の2箇所の詳細図です。
什器の上部を描いています。環境図として描いているので、直接には什器図との関わりはありません。
しかし、この間接照明も重要な詳細図ですので、ポイントとしてあげておきました。
下の、詳細図はポストカードのディスプレーレールです。
こちらは、しっかり角度計算されてますので、きっと役に立つと考え添付しました。角度の出し方は結構時間がかかります。
ボール紙を使って、S=1/1 で作った結果がこの図です。活用して下さい!
まとめ
今回の作図事例は如何だったでしょうか。
このような、箱型タイプの壁面什器は、トラッドショップでもよく構成されます。ちょっと重苦しい什器ではありますが、今回のようなステーショナリーショップには、お似合いです。
最近では、コストがかかりすぎるため、あまり見ることが少なくなりましたが、雰囲気はしっかり出ますね。
私的には好きな空間です。
尚、以下サイトに、今回の什器をレイアウトした店舗図面集があります。
興味のある方は、是非お立ち寄り下さい。
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