TOPKAPI acccount of journey 阪急西宮ガーデン_2008.06

作図説明

今回は、俗に言う「コーナー詳細図」です。いつもは1箇所の造作図などを説明するのですが、此のコーナーはちょっと変わった仕様となっていたので、お見せしようと思いました。

図面枚数が、多くなったので基本図は2枚となります。トップの作図の次に来る図面です。

この什器の特徴は、シーズン商品対応で、両スパンを使ってVMDの変化が可能だと言うことです。

例えば、向かって左の什器はトップに小物を置き、下段では単品のトップス商品。下の可動ボックスを取れば、長物のトップスにも対応化。右の什器にはこれもトップに小物類、その下の可動ボックスには、革小物などを展示といった感じです。

こちらも、革小物ボックスを取れば、単品商品の展示は可能です。と言った具合での変化が、売り場のスタッフで簡単にできると言うことです。

什器の基本フレームは、木製とし要所にアクセントとなるデザインが施されて個性的な什器です。インパクトを与えるスチールブラケットも商品を掛けるように考えられています。

以下の作図は、基本フレーズの詳細図です。

それぞれの什器は側板に付けたダボを使用して、棚下照明付きの可動棚となりその下のダボを利用したハンガーとなります。棚下照明部の収めはd部詳細図を参照下さい。

商品の置き方や見せ方の変化を意識した什器なのですが、それぞれの什器ワイドが900mmと1200mmになっているので、二つの什器間で付け替えはほんの一部となり、その他はそのままのしようです。実にもったいない使い方になっています。

続いては、取り外しが可能なストック扉です。
木製のフレームにガラスをはめ込み、格子と一体化した押さえ縁で固定しています。納めとしては一般的なのですが、使用しているガラスに特徴があります。表面に模様を施した型板ガラスを用いているんです。以下は平面詳細図です。


型板ガラスは、製造過程の柔らかい段階で模様のついた「型」を押し当てて製作できるガラスなんです。簡単な図解がありましたので添付しておきます。
図解参照元:絶対わかる!鏡とガラスの取り扱い説明書

まとめ

可動式収納ボックス上部の100mm厚の棚を差し込み式にしているのですが、果たしてダボ受けで荷重に耐えれるのかが気になりますね。

おそらくシーズンによって重衣料を陳列する時やディスプレイとして使う場合に棚ごと抜いて広いスペースを確保したかったのではないでしょうか。

しかし、100mmもある棚なので、自重もかなりあるでしょう。出来れば固定しておきたいものです。取り外し可能なストックやディスプレーBOXを設置することを考えた什器ですが、ちょっと考え物って気もします。

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